明日使えるムダ知識の宝庫。時々役に立つ…かもね?

更新日:2014/1/29

おとなの1ページ心理学(1)

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 少年画報社
ジャンル:コミック 購入元:BookLive!
著者名:ゆうきゆう 価格:540円

※最新の価格はストアでご確認ください。

昔、「精神科の病院の公式ホームページなのになぜかマンガが連載されていて、しかもそのマンガがやたら面白い」という噂を耳にしたことがある。当時の私はすぐにその情報に飛びつき、噂に違わぬそのマンガのひどさと面白さにおおいに腹筋を酷使したものだ。

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その「精神科の病院」の先生である人が今回紹介するマンガの心理学パートを担当している「ゆうきゆう」で、そのマンガを描いていたのが今回紹介するマンガの作画担当である「ソウ」だったりする。ちなみに「精神科の病院の公式ホームページに連載しているマンガ」というのは、もう別の方がレビュー済みだが『マンガで分かる心療内科』というタイトルで書籍化されている。個人的にはこちらもおすすめ。

前述の『マンガで分かる心療内科』は学術的な内容に踏み込んでいるものと言えるが、それと比較するとこちらはかなり入口寄りな内容。基本的に、ユウ先生というツッコミキャラな研修医(女の人にことごとくモテなさすぎていろいろ歪んでしまっている残念な人)と、イケメンなリオ先生という医者(モテモテだが思考が下半身に直結気味になってしまっている残念な人)と、美人なマヤ先生という女医(どうしようもなくSキャラで、隙あらばいろんな人を調教してしまう残念な人)という3人が繰り広げるどうしようもない日々がメインであり、たまにラーメントッピングの味玉的に心理テストと、ゆうきゆう氏によるその回答&解説が挟まれる。心理学、という字面のみでこのマンガをおカタい人が購入したら、おそらくちょっと困惑しそうなぐらいに心理学が関係なかったりする。

でもこの作品は、普通にギャグマンガとしてとっても面白いマンガなのだ。どうしようもない人々である先生たちの日常パートは文句なしの面白さで、たまにそこにトッピング的にふりかけられる、明日誰かに披露して「へぇー!」と言われてみたくなる心理学のトリビア。さらに、単体で食べてもおいしいのに、トッピングとして存在するだけでお得感が増す味玉のようなゆうきゆう氏の心理テスト。笑えてしかもちょっとためになるなんて、娯楽としてとても優秀な作品だと思う。

…しかし、本当にどうしようもなく笑えてしまうマンガなので、いくらお手軽に読める電子書籍とはいえど電車内で読むことはおススメしない! あなたの名誉のために!


イントロダクションからユウ先生の残念さが際立つ

マヤ先生は普通に生活しているだけで奴隷を作る天才

「心理学関係ないよね?」というツッコミは心の奥にしまっておこう!このマンガを読むときの約束だ!

簡単な心理テストがマンガの合間に挟まれている。だがこのページ内でも全力でギャグが挟まれていたりする

ゆうきゆう氏のコラムは読みやすくてわかりやすい。しかしこの自虐ネタの嵐はどうなんだろう…
(C)ゆうきゆう、ソウ/少年画報社