名作は色褪せない。「王道」の真髄、ここにあり!

公開日:2011/10/12

THE MOMOTAROH (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : menue株式会社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:にわのまこと 価格:324円

※最新の価格はストアでご確認ください。

みなさん、お早うございますコンニチハ今晩は。「妖怪人間ベム」のドラマ化に「何故?」と思った正直者の中國卓郎です。

しっかし過去の作品のドラマ化やアニメ化って多いですなぁ! ま、今に始まった事ではないですし大人の事情とかメンドクサイ理由等には興味がないですが「これアニメ化に向いてるんじゃない?」なんて個人的に思う過去作品ってのはチラホラあったりします。

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そんな作品の中の一本がコチラ「THE MOMOTAROH」でございます。くぅ~懐かしいわぁ! 今から20数年前…って、もうそんなになるんか!? とにかく、そんな一昔前に週刊少年ジャンプで連載されていた作品でございます。

本書内の世界では、誰もが知っている「昔話」の主人公の子孫達が、ナンダカンダ理由があってプロレスラーになってます。でもって、金太郎や浦島太郎と言うモチーフが見事にプロレスラー的デザインへと昇華されている訳です。そして登場人物の誰も彼もが個性的でスンゲー濃い。もはやベッタベタでこれがまた素晴らしいっ! 基本的には主人公である“二代目”モモタロウ打倒に燃えるさまざまなレスラーが、やがて闘いの中でライバルとして認め合う…ってな、まさに「これぞ少年ジャンプ!」的な王道バトル漫画であります。

また、各キャラの特徴を上手く生かした必殺技の数々や実際のプロレス技を多数取り入れた試合シーンに、プロレスファンならニヤニヤ&ワクワクが止まりません! しかしなんせキャラが濃厚過ぎるもんで、シリアスに闘っている合間にもやたらとギャグが入ります。場合によっちゃ、試合3:ギャグ7ってな割合になったりして、連載当時は「オイ!そこで話の腰を折るなよぅ!」とヤキモキしながら読んでいたもんですが再読してみたら…同じことを思いました(笑)

しかしそれもまたこの作品の魅力であります! そしてギャグ漫画の宿命と言いますか「時事ネタ」に時代を感じ過ぎるくらいに感じてしまう事さえも、この作品の場合「そこまで含めてギャグ」として成立しちゃってるので問題ないです。もっとも現代では「スベり芸」ってなものが存在するお陰で、過去のギャグ漫画を読むには良い時代になってますもんね。例えば…

「元気のいい『アジアの大砲』呂で~っす!!」

って言われても、今じゃ「…ん。そう…なんだ」と、それはそれでオッケーですもん! まぁそれはともかく、あの頃の「ジャンプっ子」がキラキラ輝いていた当時を懐かしんで読むのはもちろん、「現役」の少年少女達にも、色あせないキャラの魅力を堪能しつつ読んで貰いたい作品です。で、もしも本当にアニメ化なんて事になったなら、僕ぁ是非とも青鬼マイク役でオーディションを受けさせて戴きたいなぁと思うのです。


主人公・モモタロウ。主人公だけあってオリジナル技を豊富に持ってます

ベンケー(左)&キンタロウ(右)…んむコッコイイ!

浦島太郎の子孫、ウラシマ・マリン。個人的イチオシキャラです!

今の子供達、絶対に知らないだろうなぁ

青鬼マイク(左)弱い&出番少ない&人気ない! だがそこがイイ (C)にわのまこと