芥川賞受賞作家の処女作! 不条理な世界でなぜ人は働くのだろうか

小説・エッセイ

2014/2/7

 小学校の時の工作の授業で、大きな模造紙の上に寝転んで、友人に自分の身体の輪郭をなぞってもらい、等身大の絵を書いたことがあった。その頃は輪郭のある確かな自分がいた気がするのだが、年を経るごとに自分の存在はひどく不確かなものに思えてくる。私は何のために生きているのか。虚無感や徒労感が目の前の景色さえ、ゆがませていく。 ... 続きを読む