秋葉原のオタクな若者たちが世界を変える! 爽快青春? ストーリー

小説・エッセイ

2011/10/14

アキハバラ@DEEP

ハード : iPhone/iPad 発売元 : Bungeishunju Ltd.
ジャンル: 購入元:AppStore
著者名: 価格:450円

※最新の価格はストアでご確認ください。

■アキハバラ@DEEP/石田衣良/文藝春秋
舞台は秋葉原。外神田三丁目の木造モルタルの建物で「それ」は始まった。そこに集ったのは5人のオタクとコスプレ喫茶のアイドル。彼らが設立した会社。その名も『アキハバラ@DEEP』。

テキストデータ作成に長けていながら吃音障害を持つ「ページ」、グラフィック専門の「ボックス」は女性と不潔の恐怖症、そして絶対音感を持ち、音作りに長けている「タイコ」は突然フリーズしてしまうコンプレックスを抱えていた。そんな3人が作った会社がアキハバラ@DEEP。

そしてそこに加わるのがコスプレ喫茶のアイドルで拳に脳がある(もちろん揶揄である)肉体派美女・アキラと、天才プログラマー・イズムに長年引きこもりだったダルマ。そんな彼らが作ったのはネット界を揺るがすような「サーチエンジン」だった。

彼らの作ったサーチエンジンは人と金を呼び込み、そして巨悪も呼び込んだ。秋葉原の片隅で自分たちの好きな仕事に没頭していた青年たちが、巨悪に立ち向かっていく。

もちろん、若者が悪に立ち向かっていく姿って爽快でいいんだけども、何より、彼らがサーチエンジンを作るまでの過程が読んでいて楽しくてたまらない。寝食を忘れて、没頭するその姿は、多くの若者が趣味や遊びに没頭する姿に似ていてなんだかワクワクしてくる。良いアイディアが思い付いた瞬間ってテンションが上がる。自分、天才! と。

問題はそれを実現できるかどうか。実現できなかった、もしくは試みたとしても思い通りにできなかったときは、自分のふがいなさを責めて落ち込むだけだ。でも、そのアイディアをまさに実現できたときの高揚感といったらたまらない! もっともっとよくしていきたい、そんな気持ちから、ますます「それ」に没頭していく。そして、更に良いものに昇華していくことができる。

サクセスストーリーを描いた作品はたくさんある。でも、この作品は疾走感があり、読者を引き込むパワーが強い。読んでいるうちに、自分も「アキハバラ@DEEP」の一員になったような錯覚に陥る。そして、読み終えてから、うずうずしてくる。自分も何か作りたい、と。モチベーションがあがらない、やる気がでない、という人には特に読んでもらいたい一作だ。

…それにしても、奥が深いぜ、アキハバラ。


初期設定は少し文字が大きめ?

なので最少サイズに設定すると読みやすいかも

たまに聞く? 名台詞「女は二次元に限る」

結構、長編なので、目次は重宝します