バラエティに富んだ優雅なゴーストストーリー

小説・エッセイ

2014/3/9

 ある一軒の家を舞台にした連作形式のゴーストストーリー、つまり幽霊屋敷の話である。しかし恩田陸が怪談を書くと、こうも優雅に、エレガントになるのかと驚かされる。しかも、バラエティに富んでいる。そしてもちろん、怖い。充分過ぎるほど、怖い。つまり本書は、実に贅沢な恩田版ゴーストストーリーなのである。  第1話「私の家では何... 続きを読む