お買い得! 『エマ』も野田秀樹もフィーチャーした19世紀末の冒険活劇
更新日:2012/3/5
【割引版】ゼンダ城の虜
ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android | 発売元 : 東京創元社 |
ジャンル: | 購入元:eBookJapan |
著者名:井上勇 | 価格:518円 |
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森薫の『エマ』第37話(6巻)でのエレノア、ヴィヴィたちが熱中して廻し読みしていたのが本書。
森の手で漫画化された主人公ルドルフとヒロイン・フラビアのやりとりにぐっときた人は、電子書籍で読むのがおすすめ。文庫では1260円だが、ebook版だと525円とお買い得。
ストーリーは<the ヨーロッパ時代劇>。戴冠式直前のルリタニア王国では、王位を狙う輩が暗躍し陰謀を企てる(東西どの時代小説でもお約束!)。それを救うのは国王と瓜二つの英国の騎士ラッセンディル。純恋あり、激しいチャンバラあり、冒険ありの華麗な宮廷絵巻。
テレビでおなじみの「桃太郎侍」の原作も、本作を日本のお家騒動に置き換えたもの。あの野田秀樹も『ゼンダ城の虜』という戯曲を書いていて、登場人物のキャラは元ネタである本書とはずいぶん違っているけれど、この大時代な設定は時代を問わず、「物語好き」を創作意欲を刺激するようだ。
日常生活にあきあきしたときは、この手の痛快時代ものでスカっとしては?
第1部「ゼンダ城の虜」、第2部「ヘンツォ伯爵」あわせて約600ぺージの大作。電子書籍だと章頭にすぐに飛べるので、長編を読むのに便利かも
しおりもつけられる。このページ頭の「あなたの~」のフラビアのセリフは、森薫の『エマ』でも引用された (C)アンソニー・ホープ、井上勇/東京創元社