少女コミックの古典をおとなになって読み返す。温故知新の味わいがたまらない
更新日:2012/4/3
半神
ハード : PC/iPhone/iPad/Android | 発売元 : 小学館 |
ジャンル:コミック | 購入元:eBookJapan |
著者名:萩尾望都 | 価格:432円 |
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1970年代終わりから80年代初めにかけて描かれた、少女コミックの古典とも言うべき作品集。
「半神」を含む短編10作品が収められている。SFあり、ファンタジーあり、ラブコメディータッチのものや叙事詩的ストーリーありで、萩尾望都の創造性とイマジネーションの世界を堪能できる。
30年も前の作品なのに、古典の香りはあれど、古くささを感じさせない。現実世界に飽きたときは、萩尾望都のストーリーの非日常性にどっぷりと浸かるのもまた楽しい。私はコミックは好きなのだが、買って読む習慣を身につけないまま今日まで来てしまい、萩尾望都を読みたい気持ちはあったが読む機会がなかった。
オンラインでコミックを手軽に購入できるようにならなかったら、一生読む機会がなかったかもしれない。機会を逃してしまったコミックを読むには、電子書籍は本当に便利だ。
ただ、こういう作品は1度読み始めると、あとを引いてきりがなくなってしまうわ、そのせいで寝る時間が狂ってしまうわで、日常生活に支障を来す。
コミックの封印を解いてしまった上に手軽に読める環境にもになったし、きっとオンラインで読めるだけ読んでしまうに違いない。ちょっとまずいな~。
「半神」目次。目次の作品名をクリックするとそのページに飛ぶ。個人的には「半神」と「金曜の夜の集会」がおもしろかった
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