世界中のジョニー君に見せたい! 和菓子というアートな世界へ誘うビジュアルブック
更新日:2011/9/12
和の菓子 (1)
ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android | 発売元 : ピエ・ブックス |
ジャンル:趣味・実用・カルチャー | 購入元:eBookJapan |
著者名:高岡一弥選と文 | 価格:1,080円 |
※最新の価格はストアでご確認ください。 |
「これはジョニー君に見せねば!」と心から思った。いやジョニー君て誰よ、って話ですよね。
昔々、私が英国旅行中に泊めてもらった家の、日本びいきの高校生。それがジョニー君。彼は頬をバラ色に染め、鼻ピアスを時折光らせながら、夢を語ってくれたのだ。
「日本のアートに興味があるんだ。いつか日本に行ってホクサイの原画を買いたいんだけど、いくらぐらい貯めたら買えるかな?」
「げ、原画は難しいかなあ。N谷園のお茶漬けの素を買うと、レプリカが入ってるよ」
「えっ、オチャヅケって何? アートのひとつ? …でも、できたらレプリカじゃなくて本物がほしいんだよなあ。ナオコ、日本で僕でも手の届くぐらいのアートってない?」あのときジョニー君にオチャヅケなんかすすめずに、こう言ってあげればよかった。日本には和菓子というアートがあるんだよ、って。
季節をほんの少し先取りした美しいモチーフ。抹茶と一緒にいただいて、からだのなかに一期一会の時間をとりこんでしまうんだよね。なんと大胆、なんと繊細。これを五感で楽しむアートと言わずしてなんと言うよ。
四季折々の和菓子を紹介するこの美しいビジュアルブックは、日英対訳つき。旅する予定のある人や海外在住者は、この本をダウンロードしておくといいと思う。ここには「美しい日本とは?」の答えが詰まってるから。
ここからコミュニケーションが始まることが、きっとあると思う。
iPhoneで読むときは、横位置がおすすめ。写真と文章が一体となって、美しい紙芝居のよう
文章を堪能したいときは縦位置に。写真に添えられたことばがまた絶妙。すっきりと澄んでいて、説明文というより一服の涼茶のよう。さすがは詩人の高橋睦郎さん
和菓子の紹介は、月ごとに展開していく。500年以上の伝統が紡ぎ出す、美しき世界へようこそ
円山応挙と狩野探幽の植物画がところどころに挿まれている。クリックするたびに、季節が目に飛び込んでくる感じ
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