2014年4月スタートアニメ! 不器用な優等生がノートを武器にテニスを極める!

2014/4/7

ベイビーステップ(1)

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:BookLive!
著者名:勝木光 価格:432円

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 春は新しい自分になることを求められる季節だ。だが、変わることを強いる春だけでなく、季節を問わずコツコツと努力し続けたい。「ローマは1日にしてならず」。「千里の道も一歩から」。「継続は力なり」。とはいえ、地道に努力し続けることほど、難しいことはない。勤勉さは才能なのだ。努力する才能がある者ほど、強い者はいない。それは、勉学においてもスポーツにおいても同様だろう。

 勝木光氏『ベイビーステップ』は、成績優秀で真面目な男子高校生が、テニスの魅力に目覚め、次第に能力を開花させていく青春マンガだ。2014年4月からEテレでアニメもスタート。ひとたびこのテニスマンガに触れれば、テニスの見方がガラリと変わる。

 主人公、高校1年生の丸尾栄一郎は成績が常にオールAの優等生。今まで勉強だけに力を入れて過ごし、何の趣味もなかったが、ある日、「運動不足を解消したい。」という軽い気持ちで南テニスクラブ(STC)の無料体験に行くことにした。そこには学校のアイドルの鷹崎奈津を始めとして、プロを目指す者ばかりが集まっていた。テニス初心者の栄一郎は勤勉な性格を武器に着実に能力を伸ばしていく。栄一郎はテニスを極めることが出来るのだろうか?

 「全てのボールに追いつき、それをコントロールできれば理論的には負けない」。テニスマンガは数あれど、この作品は一味違う。栄一郎は決して器用なタイプではない。だからこそ、誰よりも努力するのだ。たとえば、栄一郎は初回の無料体験以来、毎日壁打ちで何時間も練習し続ける。目の良さを武器に選手の打った球の軌道などを記憶し、それをキレイにノートにまとめて、分析。まるで勉強のようにテニスの予習、復習を欠かさない。感覚だけでなく、頭を使って自分なりに納得しながらテニスを習得していく栄一郎の姿は他のテニス漫画の天才型の主人公たちよりも共感させられることだろう。

 鷹崎奈津との関係も気になる。大雑把な性格の奈津を几帳面な栄一郎は最初は苦手だと感じていたが、彼女のテニスに向かう姿に感動を覚え、次第に奈津に惹かれている。一方で、奈津もあっという間にテニスを上達させていく栄一郎を応援するとともに、試合で緊張しがちな栄一郎を和ませようとアドバイスを送ったりしている。2人の関係はどうなるのか?STCに所属している先輩の江川逞や他のメンバーたちも奈津のことが好きな様子だからライバルは多そうだ。テニスの面でも、恋愛の面でも栄一郎を思わず応援したくなってしまうこと間違いない。

 努力に勝る才能はない。だが、ただ闇雲に努力しても何も得られるものはない。栄一郎のどの球からも学ぼうとする姿勢を見ていると、日々地道にコツコツとした努力を続けられているのだろうか、それは効果的なのだろうかと少し反省させられる。この作品は今一番読んでほしいスポーツマンガだ。


運動を始めようと考えている優等生の栄一郎(1巻)

何も趣味がなかったが、次第にテニスの魅力にハマっていく(1巻)

ノートにまとめたことを武器にコツコツと努力し続ける栄一郎(2巻)

次第に能力を発揮(2巻)

コーチも栄一郎の能力に気づき始める(2巻)

奈津との関係も気になる…今の後の展開も見逃せない(3巻)
(C)勝木光/講談社