任天堂の「Wii」だって、ダイソンの扇風機だって、きっかけは小さなひらめきだった!!

更新日:2014/4/10

ひらめきスイッチ大全

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : サンクチュアリ出版
ジャンル:ビジネス・社会・経済 購入元:BookLive!
著者名:サンクチュアリ出版 価格:1,512円

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 普段何気なく使っているヒット商品。ヒットするにはワケがある。多くのヒット商品にはこれまで、誰も考えることのなかった新しい発想が含まれている。小さなひらめきがなければ、大ヒット商品は生まれない。本書ではひらめきの方法だけでなく、そのひらめきからどんな商品が生まれたかという雑学も楽しめる。「へー」「なるほどー」と思わず声が出てしまいそう。

「Wii」は“すでに使わなくなったものを別の使い方に変える”というひらめきから生まれた商品。すでに使わなくなったものとは映像を撮影するためのカメラ部品。カメラ部品を、位置情報を把握するセンサーに変えたことで「Wii」が誕生した。任天堂ではその発想方法を「ニンテンドーDS」にも活かしている。携帯情報端末に向けて使われていたタッチパネル式のディスプレイをゲームで再利用した。
新しい技術開発に莫大な時間や資金を投資するよりも、すでにある枯れた技術から本来の目的とは違う使い方をした方が斬新な発想が生まれやすい。と、任天堂では考えている。新しいアイディアをひらめいても実現しなければ意味がない。この方法なら実現もしやすくて効率的といえる。

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また、何か“なくせるものはないか”考えてみる。そんな、ひらめきから生まれたのがダイソンの羽根のない扇風機「エアマルチプライアー」。掃除が面倒、子どもが手を入れたら危ないという不満から羽根を取り外そうと考えた。普通ならば、羽根がなければ扇風機ではないと思ってしまいがち。けれども本当に必要か考えた時に送風ができれば問題ないことに気付く。常識にとらわれないことが大切。あって当たり前と思っているものを疑ってみるのが、新しいアイディアを生み出すきっかけになっている。

本書にはひらめきのアイディアが全部で225個も掲載されている。それだけあれば、普段の生活や仕事に活かせるものがありそう。一つのひらめきが人生を変える。何かに行き詰まっている時、この本を読めば新しい道が開けるかもしれない。


蚊とか、ゴボウの実とか、自然までひらめきの対象なのだから、普段から気が抜けない!

本屋大賞! 確かに書店員に目をむけるっていうのは新しい発想です