誕生することの奇跡と素晴らしさ、出産という神秘的な世界を感じられずにはいられない1冊
更新日:2011/9/12
私には2人の子供がいます。 30才で長女、34歳で長男を産みました。 だから「うまれる」という妊娠・出産・育児をテーマにしたこのドキュメンタリー映画は上映前から興味がありました。
映画を見る前に是非本も読んでおきたいと購入しました。これを読んで感動と涙と驚きを誰かに言わずにいられなくなりました。
本書は単に出産について取り上げたものではありません。
虐待を受けた経験から、愛されていないと感じて育った環境や虐待は連鎖するのではないかという不安などを抱え、自分がどんな親になるのか、模索しながらも親になる決心をした夫婦。
出産直前にお腹の中でわが子が亡くなってしまい、陣痛促進剤を使って出産する「誕生死」を経験した夫婦。
妊娠中に障害が分かり、戸惑いながらも1日1日の奇跡に感謝して明るく育児をする夫婦。
長年の不妊治療を休止して子どものいない生活を受け入れ始めた夫婦。
4組の夫婦を通じて、私たちが生まれてきたことの奇跡や家族のあり方、夫婦愛、育児への取り組みなど改めて考えるきっかけになる本です。
また、卵子は私の母が祖母のお腹に宿ったときに原型が作られているという、出産を経験した私でさえも知らないことなどもありびっくりでした。
豪田トモ監督の男性目線で書かれているので、世の中のお父さん、これからお父さんになる方々にも共感して読み進めることができます。
これを読むと男性は立会い出産したくなりますよ。
夫にも読ませたいと思うところにしおりを付けて、読み終わったあとiPhoneを渡しました。初めてのiPhoneにも関わらず、しおりのページを読んで感動していました
7章から構成されているのですが、各章5項目から12項目と細分化。映画で伝えられないことを本で伝えたいという豪田監督の思い目次にあらわれています
目次には書かれていないのですが、各章のタイトル進むとサブタイトルがあります。ここにも強いメッセージが感じられます
下の歯車マークから「文字組み」を横組みにして読みました。ページ送りも下からペロンと次ページに行くので違和感なく読めました
キーワード検索では全ページに渡り検索可能。しおりのつけ忘れの時に記憶にある言葉で探してみました。読みたいページにすぐにたどり着けました