グーグル会長には見えている世界や国家の未来像!

公開日:2014/5/30

第五の権力 ― Googleには見えている未来

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader 発売元 : ダイヤモンド社
ジャンル:ビジネス・社会・経済 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:エリック・シュミット 価格:1,652円

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 昔、教科書で勉強したように国家権力は立法、司法、行政、いわゆる三権で統治されています。そしてマスコミが第4の権力といわれています。2025年、世界人口80億人のほとんどがオンラインでつながると予測されていますが、これによって誰もが新しい権力、すなわち第5の権力を握るかもしれないというのがテーマです。その時に、人々の生活、国家の在り方、コミュニティの姿はどうなっていくのでしょうか。グーグルのエリック・シュミット会長らがその未来予想のカタチを描いたのが本書です。

 マスコミが第4の権力といいますが、朝、電車で新聞を読む人はあまり見かけなくなりました。皆スマホで情報を入手しています。まとめサイトや検索アプリからニュースをとっている人も多いのではないでしょうか? 明らかにマスコミの第4の権力のポジションが変化しつつあります。そして、個人やコミュニティがソーシャルメディアなどを利用して、アラブの春のような革命がおきる、また、個人が意見を述べることによってシェアされ世論が形成される時代になってきています。それを本書では第5の権力と定義しています。

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 サイバー軍備、言論の仮想弾圧、テロリストハッカーなど暗い予想から、モバイルプラットフォームを利用した市民ジャーナリズムが力をもつ明るい予測まで、リアリズムがあって大変おもしろい内容です。これはもうひとりの著者ジャレット・コーエン氏の経歴がすごくて、史上最年少の24歳で米国国務省の政策企画部スタッフに採用され、ライス、クリントン両国務長官の政策アドバイザーを務めた方です。そのあと、米国外交問題評議会の非常勤シニアフェロー、および国家テロ対策センター所長諮問委員会のメンバーでもあります。米国のテロ対策の専門家が予測する全世界オンライン時代に起こる問題点や暗い部分が具体的に予測、展開されています。


世界中の人々がネットワークでつながるのはもうすぐです!

情報がすぐ拡散する世界で、戦争はどうなるのでしょうか?

教育や報道も大きく変わるでしょう!

インターネットのことを人間は理解できていない。確かに!