江戸を舞台に展開する絢爛たる“ピカレスク・ロマン”

小説・エッセイ

2014/6/12

 『藪原検校』は、江戸を舞台に展開する絢爛たるピカレスク・ロマンです。ピカレスク・ロマンとは和訳するなら「悪党の物語」って、これじゃ凄みがまるでなくなってしまう。「ワルの話」、さらにスケールダウンですね。「ピカレスク」という言葉の輝きと危なさはなかなか日本語になりがたい。「悪玉譚」、コレステロールか。「悪漢ばなし」、... 続きを読む