9センチメートルの小人が織り成す、穏やかで愉快な森のスローライフ

コミック

2014/6/16

ハクメイとミコチ 1巻

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : KADOKAWA / エンターブレイン
ジャンル:コミック 購入元:BookLive!
著者名:樫木祐人 価格:463円

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 初めて読んだのになぜか懐かしい。そんな不思議な雰囲気に満ちている作品がこちら、『ハクメイとミコチ』という小人の物語。日本の小人物語といえば佐藤さとる先生の「コロボックル物語」シリーズが人気です。そのシリーズが大好きな方や、ジブリの『借りぐらしのアリエッティ』がストライクだった方はぜひとも買って読んでほしいマンガです。

 小人の物語を読み、無敵の想像力で道端の草木の下に広がる世界を考えてワクワクした、空想した世界が緻密な画になって戻ってきてくれたような…初見で覚えた郷愁感は、おそらくこんな風に覚えたものなのでしょう。とても丁寧に書き込まれた小人の家の内装や山道に植わる木々、星の流れる夜空など、思わず指でなぞりたくなる世界が広がっています。

 ハクメイとミコチは、木のウロを利用した家で共に暮らしている小人の2人組。ハクメイは手先が起用な行動派で、修理屋として風車の点検を行うのはもちろん、いざ野宿となったら葉っぱと茎で即席のテントを作ってしまうほど。ミコチは料理が得意な理論派で、小人の街に出たときには行く先々で食品の新商品の味見を頼まれるほど。いろいろと正反対な箇所が多い2人ですが、なんだかんだでお互いの足りない箇所を補い合って呼吸はぴったり。そんな2人はある日、新聞で「夕焼けトンビ」という赤い大鳥が近辺で目撃されたという話を知ります。ハクメイは「夜明けにであったら願いをひとつ叶えてくれる」という夕焼けトンビを探しに行く気まんまんの様子。ミコチは「うろんな話」として気が進まない様子ですが、気づけば2人して夕焼けトンビを探すことになり…

 話は基本的に1話完結。小人の世界で暮らすハクメイとミコトの、ほのぼのとした日常が8話つまっています。自然と共存し、気の良い仲間たちに囲まれ毎日を楽しく過ごす、身長9センチメートルの小人が織り成すスローライフ。1週間の疲れが溜まった金曜日の夜に読むと、翌朝は爽やかな気持ち目覚められ、充実した休日を過ごせるかもしれません(笑)


タンスを背負っているのがミコチ、眺めているくせっ毛の子がハクメイ。それにしても話の初めから丁寧な書き込みで、思わず画面を拡大したくなったり

虫の背にのって進むことを提案したハクメイに、顔芸で答えるミコト。結局のっていますが顔が固まってますねぇ(笑)

サイズ比がよくわかるページ。夕焼けトンビは結構大きい!