怖い物見たさで最後まで読んでしまう・・・20代男女の繰り広げる、強烈なホラー・サスペンス

小説・エッセイ

更新日:2012/2/3

×ゲーム(バツゲーム)

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 幻冬舎
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:電子文庫パブリ
著者名:山田悠介 価格:486円

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ふと、読後に「あーおもしろかった!」だけで終わらず、印象に残る作品ってどんなかな? って考えてみたんですけど。

私のばあい、思想的なことだけでなく何かしら説教くさくないカタチで新たなモノの見方を教えてくれる…「あなたはそう信じこんでいるかもしれないけど、こういう捉え方もあるんじゃない?」と示唆してくれる作品に出会うと(それがたとえ受け止めがたいものであっても)、うれしいし心に残ってることが多い気がするんです。

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こんなこと言ってると「じゃあ、自己啓発本だけ読んでればいいじゃん!」って言われちゃいそうですが、そういうことでもなくて、お話好きの私としてはあくまで物語をとおして導かれたいんですね。

あらすじ:小学校の同窓会で主人公英明と再会した人物が、次々と惨殺・失踪事件に巻き込まれる。犯人は、小学校の時に英明たちから受けたいじめ「×ゲーム」を、当時より何倍も凄惨な方法で再現しているのだった…!

とっても分かりやすいストーリーにくだけた文体で、小説というよりもドラマの場面を見ているような読み心地です。黒背景に白文字で表示すると、まるでケータイ小説!ふだん本を読まない人でも、半日もかからずに一冊分を読み終われます。

ただし! 途中からどんどんホラーな展開に。むしろスプラッタ。作品の目玉とも言える元いじめられっ子の猟奇的な復讐が、想像すればするほど怖い!私の場合、読みながら布団に潜って「痛い痛い痛いこの×ゲーム絶対痛い!」とか、「主人公逃げてー!!!」とか、叫んでは中断し、叫んでは中断し、の繰り返しだったので、結局一晩中楽しめました…あはは…。

あなたがもし私と同じで「スクリーン画面のホラーは無理! でもたまにはホラーの雰囲気を味わいたい! 好きなときに中断して叫びたい!」という、ワガママかつ怖い物見たさ心を抑えられないタイプの人なら、一度電子書籍で挑戦してみてもいいんじゃないでしょうか。

大家さん、叫んでゴメン。

目次で各章へ。プロローグとエピローグの繋がりを後から確認する時に便利

タイトルの「×ゲーム」とは、小学生の「いじめ」のこと。いじめられっ子の復習が…

白背景に黒文字の画面。書店の本をめくっている気分

設定画面から配色を変えてみましょう。この画面から…

「文字色・白、背景色、黒」を選択すると…

怖い!これだけでもう怖い!ホラー映画の気分!

もう一度やってみましょう。ビフォー…

アフター!(ええ、実はちょっと楽しいです)