萌え・ショタ・病み・モフモフ…八百万の神々がキャラクター化して出雲に大集合!
更新日:2014/6/19
10月は「神無月(かんなづき)」という異称があり、日本各地から八百万の神々がいなくなるとされています。集まるのは島根県の出雲大社。このため、出雲地方のみ10月の異称は「神在月(かみありづき)」ということになります。
神道における神の数が「八百万」ということではなく、数が多いことのたとえではありますが、これだけ数が多いと、バラエティに富んだ個性が並びます。山、川、森などの自然にはじまり、人に身近な田んぼやトイレ、さらには台所、コメつぶにまで宿ります。ときに人を守ってくれたり、バチを当てたりと、尊敬や畏怖の対象となる神々は、じつはかなり個性的な人格を持っていて…というのが、本作です。
“神を見ることができる”主人公の幸子が、萌え・ショタ・病み・モフモフ…などさまざまな神と奇妙に交流しながら、ときにアクションやバトルを織り交ぜながら、ドタバタギャグを展開していきます。
八百万を代表する有名な大神はじめ、ローカルな神様や悪魔、天使、精霊なども登場するカオスな世界ですが、幸子の天然であけっぴろげな性格が、その混沌をグルッと包み込んでしまう心地良さがあります。毎話、オチが爽快です。
神についての情報量はかなり多く、「へぇ」「そうなんだ」「初めて知った」など、読んでいくうちにちょっとした神マニアになれそう。次はどんな神が出てくるんだろう、とページをめくる手が止まらないのは、マンガの神のしわざなのかもしれません。
個人的なことで恐縮ですが、大阪出身の私としては、大阪・通天閣の「ビリケンさん」がショタキャラで登場したところで、「キタッー!」と琴線に触れまくりでした。あなたは、どんな神に心が動かされるでしょうか。
タイガースな白虎
五行の「相生」と「相剋」の説明
美麗なヒヌカン(沖縄の火の神)
アメリカ生まれのビリケンさん