「救心」を手放せない!? ロボくんをめぐる、ポップでキュートでちょっぴり切ないギャグマンガ

ちかごろ風邪がはやっていますが、みなさまいかがお過ごしですか？

じつは、かくいう私も喉からくる風邪をひきまして（ひきこもりだけどハヤリモノには敏感なタイプなのでネ☆）、始めの数日はおもにベッドの上で寝暮らしておったわけですが、そこまで高熱が出たわけでもないのでそうずっとは眠れないんですね。でも、ちょっと寒気もするし起きて何かするには怠いし…ってんで、「じゃあベッドの中でマンガでも読もうかな」と。けれど、もちろん表になど出たくないし犬に頼むわけにもいかない。

こんな時に便利なのが…そう、電子書籍でありますネ！　 なにせ、Wi-Fiさえつながれば外国でも購入できちゃうわけですから、自宅のベッドの上で買えないなんてことがあろうか？　いやない！

──というわけで今回、私が（ふとんの中で）購入したのが、何を隠そうこのマンガ『アポロ』でありまして（笑）。 なにせ頭がぼうっとしてるので、やたら台詞が多かったり小難しかったりするのはイヤだな～と思って探していたところに、この表紙のロボくんのほどよく抜け感のあるイラストが目に飛び込んできて、直感的に「これだ！」と思い購入したのですが、このロボくんが想像以上に脱力系の実にいいキャラで…（だって、ロボットなのに“心臓がよわくて「救心」が手放せない”とか！　“計算が苦手”とか！）。

ほかにも、ちょいとおバカで憎めない悪役のテンプターをはじめ、ゆかいでおかしなキャラクターが、たっくさん。背景に描かれた、フランスを思わせる街並もオシャレでかわいくて、絵を眺めているだけでもウットリたのしい気持ちになっちゃう。

ラストは、切なくしんみりしてしまうのだけど、その後に収録されている短編「アネモネ」は、“再生”の物語だし、この「アポロ」とつながっているようにも読める作品ということもあって、最後はあったかい気持ちで本…というかアプリを閉じることができましたよ。 ちなみに電子書籍だとiPhone自ら発光してくれる（？）ので、暗い寝室でもいちいちシェードランプつけずに読めるのがけっこう便利でした。

かわいいのに、残酷。ゆるいけど、鋭い。決してひとすじなわではいかない、朝倉世界一ワールドを、この機会にぜひ一度ご堪能あれ！

1話と6話には、うれしいカラーページも

iPhoneで読む際は、横向きがオススメ。ダブルタップすると、見開きから1/3ページ表示に切り替わる（ebookjapan共通）。ちなみにiPadでは、縦向きの1ページ表示が読みやすい

背景の街並もオシャレでかわいい！

画面中央部をかるく長押しすると、しおり機能などの選択表示が

画面下部をタップすると、メニューバーや使用説明が表示される（ebookjapan共通）

購入した作品は、トランクルーム（いわば、専用のサーバーのようなもの）を介すことで、ひとつの端末だけでなく、iPhoneで読んだりiPadで読んだりすることが可能（ebookjapan共通）　（Ｃ）朝倉世界一／イースト・プレス