残虐、陰惨、極悪非道! 読まないほうが幸せだった救いなきトラウマ漫画!

コミック

2011/9/4

ブラッドハーレーの馬車

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : 太田出版
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:沙村広明 価格:500円

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「トラウマ漫画」というジャンルがあるならば、『ブラッドハーレーの馬車』は間違いなくその筆頭に挙がる作品でしょう。
  
舞台は中世ヨーロッパを思わせる村。 孤児院で暮らす少女たちの夢は、資産家ブラッドハーレー家の養女になること。孤児院から毎年たった一人だけ、ブラッドハーレー聖公女歌劇団にふさわしい美少女が選ばれるのです。

が、シンデレラストーリーの影には、残酷な真実が隠されていました。 「こんな苦しみがまさかこの世にあったなんて…」
  
「ダイアナは今日よりブラッドハーレー家の養女になります」。
  
物語はある少女が14年間を過ごした孤児院を旅立つシーンから幕を開けます。 一緒に育ってきた仲間たち、お世話になった先生。皆に別れを告げ、少女は馬車に乗って屋敷へと向かいますが…。
  
ここから先の展開は、『週刊少年ジャンプ』には絶対掲載できないようなR-18残酷描写が続出。 可憐な少女を待ち受けていた「パスカの祭り」とは?  養女に選ばれた少女、「祭り」を享受する男たち、その狭間で苦悩する番人、そしてブラッドハーレー家内部の人々。それぞれ視点の異なる8つの物語から、「祭り」の全貌が徐々に明かされていきます。
  
作者はあとがきで「『赤毛のアン』みたいな漫画にしたかった」と『赤毛のアン』ファンが聞いたら卒倒しそうな発言をしていますが、よ~く読み返すと確かにその片鱗も。養女になった少女の名はアンの親友と同じダイアナ。孤児院はアンの家と同じ切妻屋根、炉辺荘など、『赤毛のアン』の固有名詞があちこちに散らばっているのです。作者の残虐趣味とアンの世界が悪趣味に一体化した稀有な作品だといえるでしょう。
  
読み味、後味ともにいい意味で“最悪”な沙村版・アンの世界。ハードすぎる展開は好き嫌いが分かれるところかもしれませんが、物語としての精度は抜群。読後、あなたに必ずやトラウマを約束してくれる傑作です。

公爵家の養女に選ばれた孤児院育ちのダイアナ。未来はバラ色のはずだったが…

好きな女の子がブラッドハーレー家に旅立つ日、残された少年は何を思う?

孤児院で姉妹のように育ったルビーとジェンの美少女コンビすれば「その4。何かやんなきゃシンドローム」にひとっ飛び

ブラッドハーレー家の養女になれるのはたった一人。そのとき親友だった少女たちは…ので、ダブルタップでズームして

第六話「澱覆う銀」では、少女たちを“監視”する男たちの物語に

ebookの設定画面。iPhoneはもちろん、トランクルームにアップ→書庫に移動すればPC画面でも読むことができます (C)沙村広明/太田出版