【クセのあるマンガ】テニスサークルとも違う、嵐を呼ぶ元テニス少年、同人誌を描く!

2014/6/25

僕らはイタい生き物だ。1

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
ジャンル:コミック 購入元:BOOK☆WALKER
著者名:赤井吟行 価格:599円

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 かわいらしい絵柄とは裏腹に、なかなかクセのあるマンガです。主人公の誓くんは元テニス部で、結構ハードにやっていた。しかも、かわいい彼女がいるにもかかわらず、好きか? と聞かれれば、「そうなんじゃねーの。知らんけど」と実に淡泊。考えていることは、テニス、テニス、テニス。ちなみに高校では、部活になじめなかったり、膝を壊したりで、結局テニス部は辞めるのですが、友人の臼田くんに脳筋理論といわれるだけあって、どこまでも運動部の人なのです。しかも微妙に活躍していたらしく、自分の価値観に相当の自信を持っちゃっていて、結構あとの方までオタクの知人たちに「お前らを更正してやる」という態度で接してきます。ちょろいテニスサークルのコンパ要員とはまた別の意味で面倒なやつなのです。

 そんな誓くんが主人公なものだから、彼に目をつけられてしまった隠れオタクの臼田くんやオタク仲間でヒロインのハイジちゃん、それにさやえんどうさんは大変です。冒頭からアキバの街頭で、いきなり臼田くんのことを「イタすぎるって」とか言っちゃうし、反省したのかと思えば、即売会で売り子をしていたハイジちゃんを突然ナンパと大暴走。あまつさえ、ハイジちゃんを更正させると称して、同人誌勝負を挑んでしまいます。読んでいる方は気が気でない。

 もう、どうしよう? と思った時、ひとつの作品が頭をよぎりました。『クレヨンしんちゃん』です。誓くん、嵐を呼ぶ立ち位置だったのですね。そう考えると、合点のいくことばかりです。作中でハイジちゃん自身が語っていますが、緩やかなコミュニティを指して、なれ合いというのなら、その関係をあぶり出すには部外者に突撃させるのも一手段。ちょうど、しんちゃんが大人の世界の約束事に疑問をぶつけるように。

 絵柄から無意識のうちに受け身な主人公を想定してしまいがちですが、誓くんはまったく逆のタイプで、結構新鮮でした。


テニスは忘れて、彼女を大切に! と説教したくなる

アキバで偶然会った臼田くんの逆鱗に触れてしまう

しかも謝りに来たはずの即売会でナンパ…

とどめは、同人誌なんて簡単に作れるとか…。どこに行く気だ? 誓くん!