たった3行で日常が変わる“シナリオ力”って?

シナリオ

2014/7/17

シナリオ力をつける本 毎日を楽しくするイメージのチカラ

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader 発売元 : 学研
ジャンル:趣味・実用・カルチャー 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:小林幸恵 価格:1,296円

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 先日友人と話していて、彼女も街角でカフェに入ったり、デパートで買い物をしたり日常生活ですれ違う様々な他人の「物語」を妄想して楽しんでいる、と知ってびっくりしました。そういう変な遊びをしているのは自分ぐらいかと思っていたのですが。私も退屈なとき、人を待ちながら、イライラしそうなときはその相手の境遇をいきなりドラマチックに考えてみたり、人に関する妄想をよくしています。なんとなく気になったタイトルで手に取ったこの本を読んで、そうか、そうかと納得することしかり。

 著者は沢山の優秀なシナリオライターを輩出しているシナリオライター養成所の校長。父親も著名なシナリオライターだった人物で、著者は「シナリオを書く」という作業を、プロだけでなく素人の普通の日常に取り入れてほしい! と切願しています。というのも、シナリオを書くというのは「相手の立場を考える」「自分の考えを伝える」という、想像力と創造力2つを育成するものだから。

 短いシナリオを書く、というだけの作業もなんだかカッコいい。「地文がない」という状況は、実際の人生そのものなんですね。著者の「人は生活すべてを自分で作り上げた絵=イメージでとらえています」というフレーズもシンプルながら含蓄深い。日頃私たちは言葉でものを考えていますが、それを一旦イメージと意識し、さらに字に戻す作業にシナリオを応用する。仕事で1日中字を書いている人も多いかと思いますが、たった3行でイメージを浮かばせるような「字」の使い方をしたことがあるでしょうか? 自分の状況がドラマみたいに描けたら? どんな気持ちになるでしょう? これが面白くないわけがありません。

 さすがその道の大御所、シナリオらしい文章にする手ほどきも本当に簡単に説明しています。読後はすっかりシナリオを書く気になっているはず。夏の読書のあとに、自分の1日のシナリオを書いてみては? 意外な自分発見になること間違いなしです。単調な日々を送っている方に、なおさらおすすめの1冊。


相手の立場になって書く、というだけで相当なセラピー効果が

営業マンにも想像力が必要という好例

なんでもない日常もシナリオに起こしてみると、なんだかワクワクします