2週間で10万人動員せよ!!新境地、経営再建型ファンタジーノベル!

ライトノベル

2014/7/18

甘城ブリリアントパーク1

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : KADOKAWA / 富士見書房
ジャンル: 購入元:BookLive!
著者名:賀東招二 価格:463円

※最新の価格はストアでご確認ください。

 現代はストレス社会だそうです。あっちを向いてもストレス。こっちを向いてもストレス。明日も明後日もストレス。大変な現実を生きていると、ふとどこか夢の国へでも逃げ出せたら…と考えることもしばしば。

 もちろん、そんな都合の良いものは存在しません。某夢の国ですら、ブラックだと言われる時代です。夢の国など現実にはないのです。大人はみんな知っています。

―――でも、本当に存在したらどうでしょうか。
遊園地が本当に“夢の国”だったらどうでしょうか。
本作はそんな現実的な夢の国が描かれています。

 舞台は寂れたテーマパーク・甘城ブリリアントパーク(通称甘ブリ)。主人公・西也(セイヤ)は謎の美少女転校生・いすずに(銃で脅され)その遊園地へ連れて行かれるのですが、その廃れた遊園地はなんと魔法の国メープルランドが、人間の喜びを魔力として集める施設として地上界に作ったものだと知らされるのです。

 そして、経営難により2週間後に閉園になるということも…。神託により、救世主として見出された西也はその危機を救うべく(銃で脅されながら)奔走するのでした。ただし、閉園を免れる条件は“2週間で10万人動員すること”
魔法の国を救うため、無理難題へ立ち向かう地方経営再建型ファンタジーノベル!

 ともかく、地方レジャーの経営再建ドラマとファンタジーのクロスオーバーが本作の魅力。著者の代表作である「フルメタル・パニック」のようなド派手な展開とは縁遠いものの、テーマパークが抱えるリアルな問題や、マスコットキャラ達(魔法の国出身なので、中の人などいない。妖精)の人間臭さ、痛快な起死回生の展開が見ものです。

 魔法の国や魔法が登場しますが、マスコット達が仕事上がりに飲み屋でくだを巻いていたり、今の地方都市を体現するような目も当てられない経営難の具合がなんとも言えず哀愁を誘います。一体、甘ブリの未来はどうなっていくのか。ストーリーも気になりますが、なにより今後の経営が気になる作品です。

 余談ですが、マスコットの帝王・ミッキーマウスの生みの親、ウォルト・ディズニーはその人気の秘密をこう語っています。
「みんながミッキーマウスを見て笑えるのは、彼がとても人間らしいからだ」
なるほど、人間らしいから。…夢の国も大変なんだなぁ。


銃で脅されて美少女と遊園地へ…

2週間で10万人!

妖精の仕事あがりはネギマにホッピー

経営の行方はいかに…