泣かせます、笑わせます、感動させます。人間ドラマを感じる裁判官の「お言葉」

公開日:2011/9/4

裁判官の爆笑お言葉集

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 幻冬舎
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:長嶺超輝 価格:648円

※最新の価格はストアでご確認ください。

裁判官って大変なお仕事だと思います。裁判員制度が導入されたとはいえ、一般市民が参加するのは地方裁判所で行われる一定の刑事事件だけです。日本で行われる裁判のほとんどは裁判官が証拠などを元に判決を言い渡すわけですから。
  

  
(弁護団に向けて)「事件に関連する範囲で尋問してほしいと思うが。皆さんベテランだからわかると思いますが(イラついた口調で)」、(死刑判決を言い渡した後で)「なるべく長生きしてほしい」。裁判官も人の子ですね、ちょっと親近感がわきます。
  

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しかし、単に笑えるだけじゃなかった・・・。

裁判官の「お言葉」の後には、事件の背景や判決に至る経緯などが書かれています。裁判官たちは有罪か無罪かを決めるだけでなく、有罪の場合、刑罰(刑期など)も決定しますが、それが、検察側の求刑に対して8割というのが刑量相場なんだそうです。だから裁判官の発言には、事件の悲惨さと刑量相場の板ばさみという事情があってのことなのだと、驚きました。もちろん、自分の感情や、世論などに影響されてはいけないお仕事なのですが、人間ですからね、感情が少しは出ますよね。
  

  
そうそう、オウム事件、カレー毒物事件、耐震偽装事件、芸能人薬物事件など有名な事件の裁判も扱っているので、「あの事件の裁判ではこんなやり取りがあったのか」と、ニュースでは聞けないことが満載でした。
  

  
一度、裁判傍聴に行ってみようかな!

電子書籍で必ず使うのが「しおり」機能です。目次にはない、オリジナルタイトルを付けてみました。今回はブログネタになりそうな部分に要しおりにしました

よくやってしまう、しおりの2度付け。削除したいしおりタイトルを「長押し」すると、右に「削除」マークが出てきます。そのまま「削除」マークをタップすると削除できます

本文中に他の裁判官の名前がタップできる状態であれば、是非試してください。その裁判官の名言がすぐに見れます

裁判の記録は詳細につけられいて、図書館でも確認できるんですね!細かくこのページなんて教えてくれるのも、著者の裁判への関心の深さが垣間見れます

各章の後にあるコラムでは、知らなかった裁判事情や専門用語などが書かれています。コラムを読むと、ちょっと裁判通になった気分です