“ゲイとノンケの間に友情はあるのか？”　その疑問の答えとは…

男の友情関係って、女のそれとはちょっと違う気がする。

まして、同性愛者であるゲイと、異性愛者のノンケの間にある友情とは一体どんなものなのか…！？

男たちの複雑な関係に興味津々なルナルーチェの葉菜とちまみでお送りいたします。

【葉菜】男だけの喋り場にこっそり参加してみたいなあと思う葉菜です、皆さんこんにちは！！

【ちまみ】あ～わかる～！ 男たちだけの話し合いって、なんだか入り込めない独特の空気があるから気になっちゃうよね～。

【葉菜】うむ、そんな男たちの話を取り上げた、この作品のあらすじ。高橋相馬はノンケの男で、つきあっている彼女のもとで暮らしていたが、ある日浮気がバレて家を追い出されてしまう。そこで頼ったのが、高校時代からの友人である黒川伸。彼はゲイで、ゲイビデオに出演しているモデルだった。そうして2人の同居生活が始まると共に、相馬はゲイビデオの世界へ入っていくことに――

【ちまみ】ほら。私って、ルナルーチェの中で一番腐女子的な脳がなくて、完全に乙女嗜好じゃない？ だから、偏見はないんだけど、ゲイを扱った作品だから、ちょっと身構えてたの。でも、読んでみるとゲイの人たちって別に特別な存在じゃなくて、私たちと一緒なんだなーと思ったよ。そうしたら、すっと読めた。

【葉菜】相馬に関わるゲイの人たちが何人も出てくるけど、“ゲイだから”っていうのがないんですよね。やっぱり大事なのはその人となりってことですね。

【ちまみ】相馬と言えば、やっぱりその友人である伸との関係が一番気になるところよね！ 葉菜ちゃんはどう思う？

【葉菜】そうですねー。作中内で、「この2人、やっぱり…？」と思うところもあるけど、私としては、やっぱり2人はタイトルどおり悪友って関係が一番しっくりくるなと思います。

【ちまみ】私、2人のこの絶妙な距離感って、男女の仲ではできないことだと思うのよね。愛と言うのはちょっと違うけど、やっぱりそこには友情を超えた特別があるんじゃないか、って思ってる。

【葉菜】「Best Buddies」。皆さん、この言葉が語る作品の意味を、ぜひ読み解いて下さい。

部屋を追い出された相馬が頼る先

伸という男について

相馬に下される最後通牒