幸せはなりゆきまかせの先にある、かも? 大人の女性に捧げる純少女漫画

更新日:2011/9/6

マニマニ

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 祥伝社
ジャンル:コミック 購入元:電子貸本Renta!
著者名:宇仁田ゆみ 価格:315円

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身の丈に合った幸せって、どんなんだろう? どんなんだと思いますか?
  
アニメも絶賛放送中、実写映画も公開間近の『うさぎドロップ』作者の宇仁田ゆみ。彼女がデビュー翌年に発表した初期短編集を読むと、そんなことをつらつらと考えてしまいます。

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会社を辞めて大嫌いなクソ田舎に戻ってきた26歳女子。学校を休みがちな中学3年生の女の子、17歳のときにその子を産んだ若い母親。苦手だったはずの中学校で今は教師をしている32歳の自称“ダサ女子”。
  
彼氏できたての思春期ティーンから、いろんなアレコレに苛立つアラサー独女、彼氏ありだけど結婚する気はないシングルマザーまで。それぞれのエピソードがちょっとずつ重なりながら、女子&元女子たちの恋模様が描かれます。
  
作者の宇仁田ゆみいわく、「大人の女性のための純少女漫画をめざしたつもり」とのこと。
  
例えば、帰郷した田舎で、年下の幼なじみとの結婚が決まった女子はこう呟きます。
  
「なんかわたしアホっぽいなって思うけど もともと利口なわけでもないから 相応だ」
  
自分を卑下しているわけでも、人生を諦めたというわけでもなくて、不安はあるけどなりゆきまかせの運命を受け入れるということ。その先に待ち受けている日常は、他人とか都会とか“何か”と無駄に比較さえしなければ、結構身の丈に合った幸せの形なのかもしれません。
  
タイトルの『マニマニ』はことの成り行きに従うという「随に(まにまに)」から。なりゆきまかせにしてみたり、逆にそれにさからったり。それぞれの方法で前へ進んでいく女子たちの人生模様をお楽しみください。

どこの家も弟ってこういうヒドイこと平気で言いますよね…

帰郷したクソ田舎で、小さい頃から知っている幼なじみとまさか恋に落ちるとは

いーぞもっと言えー! と応援したくなりません?(笑)