こんなの見たことない？ 学園裁判ラブストーリー

名門校メハビア聖学院に編入してきた市橋七緒。エリート子女ばかりのこの学校で、いきなり生徒たちの反感を買い、陰湿なイジメに遭ってしまう。ここで泣き寝入りしない七緒だったが、強気な態度がますますイジメを加速させることになる。
　　
そんな七緒に救いの手を差し伸べたのが、メハビア聖学園の由緒正しき「裁判部」だった。

裁判部に所属するのは明るく無邪気な橘克馬、メガネで理知的な遠野桐彦、そして美少女と見紛うばかりの風貌を持つ羽根木ライカの3人。超エリートな上、とびきりのルックスを持つ3人なわけだから、当然のごとく、女子たちの視線を独占。
　　
そんな3人に気に入られ、構われたものだから、イジメや嫉妬が加速することは必至。しかし、そこはさすが「由緒正しい裁判部」。七緒にイジメた女子生徒を訴えさせ、裁判で一件落着（＆七緒を裁判部に入部）…させてしまうのである。
　　
学院からも校則で認められた裁判部なだけあって、裁判も本格的！ 原告代理、被告人代理をきちんと立て、それに裁判官であるライカが判決を下す。
　　
もちろん、実況検分、証言集めなどもやり、真実を見抜く。妥協もない。裁判の内容が非常に些細なこともあるのだけれど（自分のシャツにミートソースを飛ばしたのは誰か、など）、それだって科学的実証をして真実を突き止める！ そして、七緒も次第に裁判部の魅力にハマッていく。
　　
しかしながら！ 特筆すべきは3人の麗しい男子に囲まれる七緒の逆ハーレム状態！ 1巻ですでに、七緒に心惹かれているキャラクターもいて…。数々の裁判と共に、裁判部部員たちの関係がどのようになっていくのかも注目だ。
　　
個人的には作者水城せとなさんの『失恋ショコラティエ』が大好きなので、過去の作品が読めたのはうれしい限り。物語の種類としては異なるものだけれど、『失恋ショコラティエ』ファンの人にもぜひ読んでいただきたい作品である。

麗しい部員たちに主人公・七緒は…？

いたってマジメな裁判風景

お姫様だっこは、いつの時代もされてみたいものです　（Ｃ）水城せとな／小学館