「ついうっかり」が多くて困っている方!! そんな方への対処法が満載

すばる舎

2011/8/9

グズと上手につき合うコツ

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : すばる舎
ジャンル:教養・人文・歴史 購入元:電子貸本Renta!
著者名:司馬理英子 価格:1,050円

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「片付けられない」、「起きられない」、「大事なことをわすれちゃう」、そんな「うっかり」、「ぼんやり」、「おっちょこちょい」な人向けの対処方が載っているとなれば、是非読んでみたいと思い、手に取った本「グズと上手につき合うコツ」。
  
読み始めてみましたら、私が予想していたのとは少し違う内容でして、ADHD(注意欠陥/多動性障害)傾向のある人に向けて、日々の暮らしをスムーズに行うための対処法を記したものでした。

著者の司馬理英子さんは日本ではじめて本格的にADHDを紹介した人物であり、現在は司馬クリニックの院長を務めている方ですが、本書は、エッセー風に読みやすく、かつ分かりやすく書かれています。1997年に刊行され、ベストセラーにもなった司馬さんの著書「のび太・ジャイアン症候群」はADHDの子供向けに書かれた本ですが、本書は、大人(特に若い女性)向けに書かれているようです。
  
本書の特徴は、「ADHD傾向のある人」向けというところです。著者は、ADHDと診断されるほどではないけれど「ADHD傾向」があり、毎日の生活に苦労している女性に、日々の診療で患者さんにお伝えしていることが役に立つのではと考え、本書を執筆したそうです。
  
ADHDとは、注意力の持続がむずかしい、落ち着きがない、衝動的といった症状で特徴づけられる発達障害の一種ということですが、大人では、片付けられない、集中力が続かない、忘れっぽい、仕事の段取りが悪いなどという悩みを持つ人が多いようです。こういった症状は、誰でも多かれ少なかれ持っていると思いますが、ADHDと診断される人は、「そのことで日常生活や仕事で著しい障害がある」というレベルだそうです。
  
本書は、ADHD傾向のある人の中でも、不注意が目立つタイプの人への対策を中心にまとめられています。「片付けられない」、「ついうっかり」の解決法に始まり、苦手なルーティン・ワークを上手にこなす方法、遅刻の対処法、仕事がサクサクと進む方法から人間関係をスムーズにする方法まで、さまざまな対処法が紹介されています。
  
「ついうっかり」が多いからといって、ADHD傾向があるのかもしれない? と思うのは早合点かもしれませんが、一度本書を読んでみて、こういった対処法があるということを知っておくのも良いのでは、思いました。

ページのところどころに「グズ坊」のイラストが登場します。このイラストは、「ついグズグズしてしまう気持ち」を表しているそうです

まずは、「片付けられない」という悩みから対処法が示されます。「ほかのことはそれなりにできるのに、なぜか、ある特定の行為や作業がうまくできない」ということが、ADHD傾向のある人たちを苦しめているようです