これで難解本も読破できる! 齋藤孝流読書術のエッセンスを大公開

RC100

2014/9/28

大人のための読書の全技術 (中経出版)

ハード : iPhone/iPad/Android 発売元 : KADOKAWA 中経出版
ジャンル:教養・人文・歴史 購入元:Kindleストア
著者名:齋藤孝 価格:※ストアでご確認ください

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 学生の頃、流行した『ポストモダン』。本書でも出てくる浅田彰さんの『構造と力』を、ちょっとかっこいいからと軽い気持ちで買って、結局最初の数ページ読んで挫折したっけ。いまや本棚をムダに占領する“お飾り”と化しているが、もしもあのとき、齋藤先生のこの本を知っていれば、最後まで読めたかも、内容が理解できたかも、そして私の人生ももっと変わっていたのかも…! そんな風に思わずにはいられない、「読書がうまくなる」(面白いいい方だ!)ための齋藤流テクニックがつまった1冊。

 本を読む環境づくり、速読、精読、本の選び方…と、テクニックごとに章が分かれているので、まず気になる部分から読み始められる。そして、重要部分は太字になっているので、時間がなければそこだけ拾い読みしても、おおよその内容はつかめるようになっている。とても親切な構成だ。

 おすすめのアイディアも興味深い。「とにかく本棚をひとつ置いてみる」、「速読するためには買ったらすぐに本をさばく(ざっと目を通して内容を把握する)」、「論説文などは最終章など、結論を読んでから戻る“逆算読書法”で素早く内容把握する」、逆に「精読する時は、音読で文章を覚えてしまう」、「本をそのまま読書ノートとして使い、どんどん書き込む(特におすすめは3色ボールペン法)」などなど、禁じ手じゃないの? というアイディアが満載だ。

 「難解な本はまず解説書を何冊か読んで、ある程度知識を持ってから取り組む」、なんて、絶対にしてはならないと思い込んでいた。が、もしこの方法を知っていたら、挫折して途中で読むのをやめ、自己嫌悪だけが残る…なんて本が山になることはなかった。読書が趣味、なんていいながら、本当の意味で「本を使いこなす」ことはできていなかった…。ああ、なんてもったいない!

 さっそく齋藤流読書術を試してみたいと思ったら、この本は実験台としてもちょうどいい。目次をみれば結論がどこかわかるし、太字部分を拾っていけば、本をさばくコツがつかめる。テキストでありドリルでもあるお得な1冊だ。その上社会人のための必読リスト50冊もついていて、至れり尽くせり。

 まさに時は読書の秋。この辺でじっくり本の読み方を見直してみては?

 


目次が具体的で詳しいので、興味のある項目をさっと見つける事ができる

重要ポイントは太字だ。これをチェックするだけでも要点は押さえられる

50冊リストは出版社、発行日、値段まで明記。気になった本はすぐ検索できて便利!