「でも」「だって」「どうせ」が口ぐせ!卑屈な女を卒業する方法とは?

更新日:2015/9/29

「めんどくさい女」から卒業する方法

ハード : PC/Android 発売元 : 廣済堂出版
ジャンル:趣味・実用・カルチャー 購入元:BOOK☆WALKER
著者名:心屋仁之助 価格:1,101円

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 ねじれてどうしようもなかったクセ毛が美容院でまっすぐに伸ばされていくのを見るにつれて、心にもそんな風にストレートパーマがかけられればどんなにラクだろうかと思わずにはいられなかった。自分で自分自身のことを「めんどくさい女」だと思う機会もしばしば。素直になれれば良いのだが、どうもひねくれてしまう自分の心が厄介で手に負えない。こんな私のように悩む人も世の中には多いのではないだろうか。

 心理カウンセラーの心屋仁之助氏著『「めんどくさい女」から卒業する方法』は、自分自身に思い悩む女性のための処方箋である。心屋氏は、日々カウンセリングを行なっている中で、人の悩みや問題の共通点に「拗ねている」部分があることを見出した。いじけていたり、意地を張っていたり、ひがんでいたり、何かに怒っていたり、何かを卑下していたり…。そんなねじれた考え方が「めんどくさい女」を作り出すようだ。心がねじれていると、やさしくされても、愛情を素直に受け入れられない。お金も、人間関係も、仕事も恋愛も、ものごとすべてがうまく回らない。そんな女性に対して、心屋氏は、「素直で愛されて幸せな女」頭文字をとって「す・あ・し」の女になることを薦めている。

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 心屋氏によれば、「拗ねている」傾向にある者は、大きくわけて、自分を「卑下」していたり、「私は悪くない」という考えを持っていたりするそうだ。そういう者は、事実を事実として受けとめることができない。いちいち自分に言い聞かせて、物事を複雑化してしまう。こうした悲観的・否定的な考え方を心屋は「地獄思考」と呼んでいる。アナタは、「だって~」と言い訳したり、「どうせ私は~」と自虐したり、「自分ばかり~」などと被害妄想に取りつかれてしまっていたりしないだろうか。その感情の根底には、「自分は劣っている」という思いがある。

 「地獄思考」に陥ると、「拗ねている」→「気持ちが言えない」→「わかってもらえない」→「不満がたまる」→「我慢できずにキレる」→「大切な人を失う」→「拗ねる」という悪循環が続いてしまうのだ。このねじれの原因は過去、とくに子供の頃の思い出や経験にひそんでいるが、自分は「人に愛されない」とか「何の能力もない」と卑屈になるのではなく、事実をゆがめずに「存在している」ものに素直に目を向けることが大切である。自分を認めること、みんなのおかげで感謝すること、謙虚になること。肯定することが大切となるのである。

 人は、自分の身に起きた出来事に、自分の視点を掛けて、自分だけの現実を作り上げているのだという。これを方程式で書くと、「出来事x=私だけの現実」。この「x」に何を入れるかで現実は色を変えられる。「地獄思考」の人は、「x」に「自分の思い込みや偏見」を入れがちだ。自分が見た現実が本当に事実なのかを疑い、「x」にプラスを入れられるように心がける必要があるだろう。

 自分を認め、許すこと。他への感謝の気持ちを忘れないこと。素直に過ごすこと。心屋氏の助言に耳を傾ければ、「す・あ・し」の女性になることができる。そうすれば、悩んでいた時間が嘘みたいに前向きな生活を送ることができるだろう。自分の「めんどくささ」にほとほと呆れている女性、そんな女性に振り回されているという男性必読の1冊。

 


物事が上手くいかない原因は素直になれないのが原因かも

卑下したり、あきらめてばかりいないだろうか

素直で、愛されて、幸せな女。「す・あ・し」な女になろう!

自分を許すこと、認めることから始めよう