ネットで「つながっていない人」と「つながっている人」のいちばん大切な話
更新日:2012/3/2
んんん?
「なんだ?」と思わせるタイトル。コピーライターに糸井重里氏らしい。
「ほぼ日(ほぼ日刊イトイ新聞)」サイトでは、ほぼ毎日アップされるダーリンこと糸井重里氏のblogや、ほぼ日が開発する商品の企画から発売までレポート、著名人とのコラボなど、それこそワクワクするようななんだってありの「ほぼ日」サイトです。
本書は糸井氏が考えるコミュケーション論。それを“インターネット的”という言葉にして、人と人の繋がり方や、無限に広がるいろんな可能性があることを糸井視点で語っています。
糸井氏の言葉を借りれば、「ほぼ日のきっかけでもある考えで、インターネットにつながっていない人たちと、ちょっとだけ先にインターネットにつながったぼくたちがどんなふうに重なりあっていくか――そのことが大切なのだと思うのです」
文中でインターネット的なことはインターネットが普及する前から多く見られる光景だったと糸井氏は話しています。
それは、インターネットのキーワードでもある「シェア」というコミュケーションは、昔からあった。例えば料理のレシピ。親から子へ、友人から、近所からレシピをシェアして、次第に自分の料理になっていく。
今はそれがインターネットという道具で世界のいろんなところからシェアできるのです。そしてそのレピシで美味しくできたら「上手にできたよ!」なんてコメントを入れたり、「お礼にこんなレシピをどうぞ」と他の情報を提供したりすることでインターネットを使ってコミュニケーションが取れるのです。
インターネットの解説本、使い方、応用の仕方などの本はたくさんありますが、「インターネット的」コミュケーションについてのエッセイはないと思います。
言葉を扱う職業人・糸井重里さんらしい切り口。
少なからず、私も言葉を扱う職業人としてドキっとした内容でもありました。
「正直は最強の戦略」という本文の言葉も心に残る言葉です。
インターネットに詳しい人も、そうでない人も手に取りやすい1冊だと思います。日々を楽しく生きるためヒントが見つかりますよ。
とても心に残るキーワードが沢山。しおり機能で名前を付けてインターネットという道具に振り回されないように人とのコミュニケーションを大切にしたいと思います
読みたい部分から入ってもOKです。前後のつながりはあるものの、切り離して読んでも問題ありません
立ち読み版で読めるプロローグ。この部分を読むだけでも糸井ワールドに引き込まれます