パズルのようにピタッとはまる! 無印良品の収納の秘訣

2014/10/18

「そんなに好きなんだったら、無印良品でバイトすれば?」
と、その昔、人に何度言われたことか。
シンプルで機能的なデザインに魅了され、収納用品はもちろんのこと、文房具や洋服、果ては冷蔵庫まで、気づけば我が家は無印良品でいっぱいだったのだ。あのまま日本に住み続けていたら、きっと「無印良品の家」まで欲しくなっていたに違いない。

 この本の著者は、好きが高じて本当に無印良品でアルバイトをしていたことがあるという、正真正銘の熱狂的・無印ファン。そして現在は整理収納コンサルタント。プロとして、個人のクライアントや雑誌の読者に向けて幅広く収納のアドバイスを行っている。今でも週に一度以上のペースで無印良品のお店をチェックしているというし、おそらく幅広いラインアップを全て把握し、更に各アイテムの使い道についても、毎日のように新しいアイディアを捻り出しているに違いない。「好き」を仕事にしている人の言うことには説得力がある。

 なぜ無印良品の収納なのか。
「ムダのないシンプルなデザインはどんな空間にもすんなりと溶け込み、後から買い足しても統一感は保たれ、飽きずに長く使える。そして、使い手の工夫次第で自分なりに進化させていけるところが他では得られない魅力」という彼女の言葉が示す通り、一番の魅力は「シンプルさ」と「進化できる多様性」だろう。収納用品のサイズのバリエーションもよく考えられていて、日本の住宅に使われている「尺」をもとに計算されているという。シェルフの幅と引き出しやボックスの幅がピッタリとパズルのように収まる所以だ。

 無印良品は国内だけでなく海外にも数多くの店舗があり、私の住むオーストラリアにもメルボルンに2店舗がある。こちらに住みながらも、またあの便利な収納グッズを購入することができると知り、元無印ファンとしては昔の恋人に再会したかのような気持ちだ。

 たとえどんな豪邸に住む人でも、整理整頓をしなければ日常生活で物が迷子になる。逆に、この著者のように築40年の2Kの社宅に住む人は、古くて狭いスペースの問題が出て来るだろう。収納は、全ての人に共通の課題。ラベル付けや服の畳み方などの基本的なことから、収納用品の写真とサイズ、値段までを網羅しているこの本。活用して、ぜひラク~に片付けをしてほしい。

この本で使用しているアイテムの写真、サイズ、値段まで

無印良品といえばこんなイメージ。木、ラタン、ステンレス、ポリプロピレン、アクリルなどの収納用品

「必要なモノだけ」がキーワード

キッチンのBefore

そしてAfter

人の身体と収納場所の解説ページも

服のたたみ方さえ重要

子供部屋のシェルフは成長とともにタンスや本棚にも

文=香川千穂