She love it.(彼女はそれを愛している)
公開日:2011/10/28
「ひとりの男を愛すると三十枚の短編小説が書ける。」(あとがき抜粋)
誰かへの愛をもって描かれたものは、官能的で、貪欲で、だらしなくて、そして愛おしく思える。
そんなセクシュアルな世界に胸を高鳴らせる、ルナルーチェの葉菜とちまみでお送りいたします。
【葉菜】この作品の作者が好きで好きで仕方ない葉菜です、皆さんこんにちはー!
【ちまみ】おおっ、熱が入ってるねぇ葉菜ちゃん。
【葉菜】それはもう! この山田詠美さんの文章って、あからさまな擬音とか単語がないのに、すごく官能的なんですよ。ヘタな官能小説より、よっぽどエロティックだと思います。そこがまず最大の魅力ですね。
【ちまみ】わお、ちょっとドキドキしちゃう…! …ってアレ、今回はあらすじ紹介しないの?
【葉菜】この本は8つになる短編小説集なんですよ。どの話のあらすじを説明しようかと悩んだんですが、どれも大好きすぎて、選べなくて…!
【ちまみ】ホントに好きなんだねぇ。でも、その気持ちわかる! どの作品に出てくる男性もみんなセクシーだから、あまりの魅力にクラクラきちゃうもの。女性にも共感できるところが多いし。だらしなくてあけすけだけど、すごくチャーミングなのよねー。
【葉菜】そうそう。後、私がこの作者に魅了されるのは文章のセンスですね。登場人物たちの交わす会話、語りにちりばめられた甘いお菓子に、夢中になっちゃいます。
【ちまみ】お菓子、かぁ。確かにそんな感じかも! 外国製の、甘くって濃厚で舌がしびれるような…忘れられない味だよね。
【葉菜】そんな甘くて少し苦い、濃厚なお菓子のようなこの作品。是非堪能してください。
女たちによる情報交換と品定め
愛するより愛されることがどんなに心を気持ちよくするか、ご存じ?
男の熱がこもった声で囁かれる言葉
誰よりも官能的に食事をすることができる男