櫻井翔&宮﨑あおい主演で映画化! 本屋大賞2位のファンタジックな医療ドラマ

小説・エッセイ

2011/8/27

神様のカルテ

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昨年夏、櫻井翔&宮﨑あおいの豪華コンビ主演で全国公開された映画『神様のカルテ』。原作はデビュー第一作であるにも関わらず、颯爽と2010年度の本屋大賞2位を射止めて話題になった新人作家・夏川草介の同名小説だ。

主人公の栗原一止(いちと)は、長野県の病院に勤務5年目の内科医。漱石オタクの変人ドクターだが、「24時間、365日対応」の過酷な職場で日々真摯に患者に向き合っている。そんな夫を「イチさん」と呼んで支えているのが妻・榛名(はるな)だ。山岳カメラマンとして活躍するハルは、可憐な容姿とは裏腹に、実は芯が強くてタフ。さくっとヒマラヤに行ってしまう大胆な行動力の持ち主でもある。

物語は、おもに一止の病院での日常を軸に展開していく。今の医療制度が抱える矛盾点、地方病院が受け皿とならざるを得ない終末期医療について。背景にはシリアスな問題が横たわっているが、ではこれが深刻な医療小説かというとそうでもない。医療小説と括ってしまうには、あまりに読み口軽やか。ユーモラスでファンタジックな空気がこの小説世界には漂っているのだ。

そんな不思議な空気を醸し出している要因は、栗原夫婦が暮らすおんぼろアパート「御嶽荘」の存在だ。住人は売れない絵描きの「男爵」や、博識な大学院生の「学士」など。社会からはみ出している仲間たちと一止のやり取りは、時にグダグダ、時に牧歌的。この呑気でノスタルジックな御嶽荘の雰囲気が、常に緊張感が漂う病院のシーンをほどよく和らげてくれる。この絶妙なバランスが『神様のカルテ』の魅力なのだろう。

映画版はほぼ原作に忠実ながらも、ラストにはオリジナルの展開もあり。2/24には映画のDVDも発売予定なので、読んでから観るか、観てから読むかはご自由に。ぜひ双方向から『神様のカルテ』の優しい世界を堪能してほしい。

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