リーダーは哲学と言葉をもたなければならない。名経営者インタビュー集!

更新日:2011/10/21

人を動かすリーダーの言葉

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : PHP研究所
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:片山修編 価格:749円

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経団連会長や副会長経験者など歴代の名経営者のインタビューを抜粋した本書。2000~2005年ごろのインタビューが多いですが、いま読んでみると大変示唆に富む金言ばかりです。
  
キヤノンの御手洗会長のインタビューは『愛社精神が不正をなくす』。各自が会社を愛せば、ルールがなくても不正は自然になくなり、コンプライアンスは向上するというもの。会社の理念こそがコーポレートガバナンスだと語っています。

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また、御手洗会長は社外取締役の設置に反対で、その理由として、「社外取締役になった人がすぐに会社や会社の理念を理解できるわけがない。会社について何も知らない人が報酬をもらうこと自体が公平でないし、そんな人に経営指南をうけなければならない会社はそのうちにつぶれる」といっています。
  
Yoko-sanはかつて御手洗会長のインタビューに同席したことがありますが、その独自の理念は、欧米寄りの市場やコンプライアンスのルールはルールとして、日本なりキヤノンなりの筋の通った経営哲学をお持ちで、大変勉強になりました。
  
たとえば社長時代には、「今日はボーナスの支給日で、ボーナスは手渡しするのが伝統。渡すときに部長以上全員と握手するから、手が腫れるんだ」とにこにこしながら語っていました。社員の士気を高めるため、現金でボーナスを支給し、一部の幹部とはいえ社長が手渡しで握手をしてその功をねぎらう。あるいは工場になるべく足を運び、名札をみながら「○○くん、頑張っているね」と声をかけ、社員に感謝の言葉を伝えるなど、古臭いといえばそれまでですが、多くの会社が忘れてしまった日本型経営のよさを哲学として実践しています。
  
本書はほかにも、松下電器産業(現・パナソニック)の森下洋一氏、イトーヨーカ堂の伊藤雅俊氏、ウシオ電機の牛尾治朗氏、日本郵政公社の生田正治氏、HOYAの鈴木 洋氏、日本郵船の根本二郎氏、シャープの町田勝彦氏など、多くの名経営者のインタビューを掲載しています。

経営の環境は、ルール、市場環境、グローバル化などで激変していますね。若手社員でもそれを実感しないことはないのでは!

資生堂の福原義春氏、トヨタ自動車の奥田碩氏など、ビジネスリーダーの言葉が続きます

福原さんは文化や広告といった分野でも、大変多くの功績を残しています

奥田さん、お会いするととっても背が高くて(180センチは超えています)ダンディなんですよね