本格探偵マンガの金字塔、弘兼憲史のもうひとつの世界

公開日:2011/9/4

ハロー張りネズミ (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:弘兼憲史 価格:540円

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島耕作シリーズでお馴染み、弘兼憲史の代表作のひとつ。
  
電話帳のいちばん上に掲載されるので妙に仕事が多い(^^;)、「あかつか探偵事務所」のエース、七瀬五郎・通称:ハリネズミが主人公。
  
街の探偵事務所が舞台であるが故に、当初は扱っていた案件も浮気調査などの小さな事件ばかり(それはそれで味アリ!)だったのだが、中盤以降の内容は充実の一途。

国を巻き込んだ大掛かりな疑獄、旧ソ連KGBとのせめぎ合い、製薬会社の癒着構造、そして徳川の埋蔵金。後半ではかなりハードなオカルト・心霊現象なども扱われているのだが、どのエピソードもディテールが異常なほどに細かく、読んでいてドキドキ出来る内容ばかり。かなり”読ませる”タイプの傑作。
  
特に興味深いのが、9巻~10巻における「北方領土・レポ船」のエピソード。
  
レポ船とは、旧ソ連のために諜報活動(スパイ行為)をする代わりに、北方領土周辺海域での密漁が黙認されている漁業船団を指す。レポ船を憎悪する男の不審死をきっかけに、ハリネズミらがレポ船の実態を暴いていく、というストーリー。
  
このマンガがヤングマガジンで連載されていた時代には、まだ崩壊していなかったソ連。そういった時代背景を頭に入れながら読むと、さらに臨場感が増していく。今も緊張の続く北方領土問題を違う角度から鋭くえぐった、ある種の問題作でもある。
  
個人的にはセックスシーンしか印象に残っていない島耕作シリーズよりも、こちらの方が好み。この作品、僕の記憶に間違いがなければ、まだ「連載休止」中なはず。今からでもいいから、ぜひ新しいエピソードを読んでみたい。できれば、凄いハードなヤツを。
  
リアルタイムで連載を読んでいた人なら、全24巻をiPhone/iPadに入れておいて全く損はない。そして、最近のミステリー小説に辟易してる皆様も、楽しめること請け合い。
  
探偵マンガとしては今をもってベスト。もうひとつの弘兼憲史世界、ぜひご体験あれ!

iPad見開き表示で見たタイトル、劇画調の哀愁漂う画風

乱闘シーン、この手の場面は迫力満点!

クライマックスシーン描写、緊張感・臨場感が凄い

最近のオススメは自動ページ送り10秒、慣れるとこのノータッチ操作が快適

ebook readerはページナビゲーションが非常に使いやすく、解りやすい

しおりのデザインを夏向きの涼しげなモノに変えてみた♪ (C)弘兼憲史/講談社