意固地なキャラクターからにじみ出る滑稽観にはスルメのような味わい深さが

小説・エッセイ

2011/8/31

わたしは井伏鱒二の作品がたいへん好きで、選集と全集を二度にわたって購入している。エライ散財である。 なぜ二度も買い集めたかというと、一度目が「井伏鱒二自選選集」という15巻ばかりのベストセレクト集で、ところがこれに収められた彼の代表作「山椒魚」が信じられないようなことになっていたのである。 もともと井伏は作品の言葉を... 続きを読む