比率で言うと、卓球シーン<乳。思春期なんだ! それでイイんだ!

公開日:2011/9/4

行け!稲中卓球部 (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:古谷実 価格:540円

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皆さん、おはようございますコンニチハ今晩は。初レビューに緊張している中國卓郎です。と、と、と、とにかく参ります! お、お、お、落ち着けっ! 俺っ!
  
まるで銀河のごとく、数多ある電子の星々が煌めくインターネットな宇宙。そこに漂う無数の電子書籍の中から、初レビューの為にムンズと掴み取ったのは、今も愛して止まない青春のバイブル『行け! 稲中卓球部』こと、通称「稲中」であります。

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この「稲中」は今から約18年前、世の男子達を笑いとエロスで悶絶させた傑作です。稲豊中学男子卓球部員6名、そして2名の美人マネージャーの他愛もない日々を、
  
「卓球? なにそれ?」
  
的な潔さで描いた、笑いのテンポと絶妙のスピード感が心地良い作品になってます。そして特筆すべきは、頻繁に描かれる抽象的な心理描写。これがもぉ凄くて唖然で絶句でその他モロモロで…要するにスゲーんです! シュールとギャグを絶妙にブレンドし、見事に昇華させた表現力。その切れ味と破壊力は圧巻です!
  
つまりワタクシの総論といたしましては、中学二年生の卓球部員である主人公達の、思春期に陥りがちな倒錯した内面をユーモラスに、そして時にシニカルに綴った…
  
って、ぁぁあああーっ! しちめんどくせぇぇええ!
  
情熱とイキオイとバカとエロス! 以上そんだけだ解散っ!
  
と、主人公(?)前野風に言うならこんな感じでしょうかね。
  
とにかく、ヤヤコシイ設定も伏線もなく、(基本的に)一話完結形式で、気軽に読めてスカッと笑えるんじゃないかと思います。そして一度この世界観にハマったが最後、確実に何度も読み返したくなることでしょう。つまり非常にコストパフォーマンスの高い作品ですから未読の方々はもちろん、あの頃ワタクシと同様に夢中で読んでいた方々にもオススメしたいです。
  
だってですよ? 前野や井沢をスマフォに入れて持ち歩けるなんてそりゃもぉ最高じゃないすか!…イヤそうでもないか(笑)
  
って作品自体は本当にオススメですからっ!

主人公前野のイッパイ×2な心理を見事に描写!

前後が解らないと意味不明でしょうが、実は物凄い名台詞なのです

登場人物が思春期ですから…

なんせ思春期ですから… (C)古谷実/講談社