IT企業のコンサルタントが現場経験から体得! 組織のリーダーが「すぐに使える」知恵袋

すばる舎

2011/9/4

『リーダーになってもデキる人 33のルール』(すばる舎・ユニバーサルアプリ版)

ハード : iPhone/iPad 発売元 : subarusya Inc.
ジャンル: 購入元:AppStore
著者名: 価格:1,000円

※最新の価格はストアでご確認ください。

サブタイトルに、「即刻”リセット”したい5つのこと」とあるように、新米リーダーのためのポイントが大きく5つの視点から書かれています。
  
①『メンバーの見方』をリセット
  
②『判断しすぎ』をリセット
  
③『任せられない』をリセット
  
④『トラブルに対するスタンス』をリセット
  
⑤会社の『タテヨコ人脈考』
  

筆者はIT企業に勤務する、プロダクト&プロジェクトマネジメント・コンサルタント。「プロダクトマネジメントで日本を元気にする Function × Design × Software」でブログを書いています(★SEの残業しない仕事術★)
  
著書に『「やり残しゼロ!」の仕事術』がありますが、ふとけんが上村氏に興味を抱いたのは、ツイッターでのつぶやき。
  
「マネージャがコントロールすべきは仕事であり、プロジェクトだ。けっして人ではない。」(6/14)
  
「怒っている人は、たいてい自分の思い込みにとらわれて怒っている。」(6/9)
  
「エラくなって現場に出なくなると、理屈ばかりが先行して、現場と乖離するようになる。言っても聞かないから誰も何も言わなくなる。しばらくはいいが、すぐに上手く回らなくなる。できないマネージャの一丁あがり。」(6/13)
  
など、ストレートにつぶやいている言葉がふとけんに刺さりました。本書は単なる指南書としてではなく、ブログなどと合わせて筆者の価値観に触れながら読むことで、面白さや奥深さが増していくものとなっています。

本書の第7章は「リーダー生活が、より充実する! 勉強法&読書術」となっていて、推薦図書や理由が紹介されています。これ自体がユニークだと思うのですが、読書を通じてのリーダー育成という視点で、ふとけんが心に残っているのは「リーダーは正しいだけではメンバーはついてきません。正しいか正しくないかと同時に、理屈通りにはいかない部分をどれだけ理解できているかが、リーダーとしての懐の深さになるのだと自戒しています」というフレーズでした

今やすっかりお馴染み(?)となった、蛍光ペンや本文検索、Web検索の機能が実装されていますので、せっかくならなかなか使わないキーワードを検索してみたいもの。ふとけんは本書で「社内政治は必要悪と割り切る」というページがあるユニークさに注目し、「必要悪」をWeb検索してみたところ、関連して官僚やパチンコ、クレジットカードや風俗などが登場。「社内政治」から出発しましたが、意外な広がりが勉強になりました

この5ステップも大切ですが、その背景にある「ビジネス上ではほとんどの場合、期限は先に決まっているもの」であり、「筆者の提唱する「最少のリソースで、効率のよいスケジューリングをするためには、まずは感覚的でもかまわないので、先にマイルストーンを決めてしまえばいい」という現場感に拍手! 現場のメンバーに接しながら上村氏が体得した考え方が、言葉のわかりやすさに落とし込まれています

筆者が指摘する「モニタリング&コントロール」の必要性についても、重要なポイントです。すなわちモニタリングとは「見続けること」、コントロールとは変化し続ける状況に応じて、手を打つということ。そしてすべてを見続ける必要はなく、上記の5つの数字を見続ければよいという主張は、多くの業務が並行して走っている現場において、優先順位付けのカギとなる示唆となっています