純国産ウィスキーを生み出した竹鶴政孝の半生記

小説・エッセイ

2014/12/6

 私は下戸である。お酒がテンから駄目というあれである。少しくらいなら舐めもするが、あおったりしようものなら即刻討ち死にのていたらくとなる。「ゲコ」という音の響きもどことなく蓮っ葉で、屈辱的な気分がしないでもない。せめて「ケッコー」くらいにならないものか。 「一杯どうかね」 「いえ、わたくしはケッコーです」 なかなか乙... 続きを読む