気高い香気の漂いがたまらない、味わい深い幻想小説

小説・エッセイ

2011/6/28

皆川博子という作家は、ミステリが書けて、歴史小説が書けて、幻想小説が書ける。全部が面白いというだけじゃなくて、まいったという気にさせられてしまうのだが、そこはかとない香気がただよっている。一番の魅力はその点にある。 そのたえなる香りは、ストーリーにあるわけじゃなし、登場人物が身につけているわけじゃなし、どうやら文章の... 続きを読む