読み終えたころには、きっと不動産屋に行きたくなっているであろう1冊
更新日:2011/10/5
ヘンな間取り
ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android | 発売元 : イースト・プレス |
ジャンル:趣味・実用・カルチャー | 購入元:eBookJapan |
著者名:ヘンな間取り研究会 | 価格:500円 |
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間取りを見るのが好きだ。
間取りが見たいがために住宅情報誌を買ってくることもある。
ただ、なんとなく、その情報誌を家に置いておく気はしない。でも、気が向いたときにちょっと間取りを楽しみたい(?)。そんなときにオススメなのがこの本。
間取りの本と言っても、普通の間取りじゃない。
住宅情報誌や不動産物件のチラシに実際に掲載されていた、不可思議な部屋の間取り図ばかりが集められているのだ。
たとえば、出入口がない、便器とバスが同じ大きさ、やたらと長い廊下、「なんでそんな形をしているんだ!」と叫びたくなるような部屋、「どうやってこの部屋に住めというんだ!」という部屋が満載である。
「たぶん、これは図面のミスなんだろうなぁ」と思うものも多いんだけれど(特に出入口がない、などは)、キッチンが部屋の外にあるとか、ベランダにあるトイレなどは、実際にそうなんだろう。
どういう生活を送ってるんだろう。めちゃくちゃ気になる。そもそも人が住んでるのだろうか。
でも、きっとそんな部屋もインテリア雑誌に載ったら、「欠点を逆手にとったオシャレインテリア☆」というキャッチと共に紹介されているに違いない。
間取り図は非常に見やすく、ユーモアたっぷりな紹介文が的確にその部屋の特徴を説明してくれている。紹介文を読みながら見るのもいいけれど、間取り図だけを見て、ツッコミどころを探してみるのもおもしろいかもしれない。
姉妹作『ヘンな間取り 大家さんもびっくり編』では掲載されているが、この部屋にはどんな人が向いているのか考えてみるのもイイ。インテリア好きなら、自分ならこの部屋をいかにオシャレにして過ごすか考えてみるのもよさそう。うむ、勉強になる。
笑いどころ満載の間取り図のほか、間取り用語集、江戸時代の間取りなどを紹介する雑学ページも必見。3万円で北海道と東京の間取りにどれだけ差が出るかを比較した『日本の家賃と間取り 3万円でここまで違う!』はいろんな意味で衝撃だ。ぜひ見ていただきたい。
でも、変な間取りも、住んでみたら意外と普通だったりする。 想像が膨らむ2次元世界のほうが楽しいかも?
とにかく入れない部屋が多い。どんな好物件もドアがなきゃ意味がない…!
収納スペースが多くてもドアがなきゃ意味がない
このおうちの家賃が気になる
でも、たまに、この間取りのように、住んでみたいなと思うところもあったりするからあなどれない
間取りをアップにして、この間取りのおかしいところがどこか考えてみるのも楽しそう (C)ヘンな間取り研究会/イースト・プレス