少年よ。ムー大陸が滅んだ真の理由は、人間にあったのだよ

コミック

2011/9/4

失われたムー大陸

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 :
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:桑田二郎 価格:324円

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作者は「8マン」、「まぼろし探偵」を描いた桑田二郎。桑田次郎という旧ペンネームのほうを御存知の方も多いかと思う。
  
物語は1999年、惑星探査艇00X号が地球へ帰還するところから始まる。だが地上と連絡がつかない。地上の殆どが水没していたのだ。00X号は陸地を発見した時、燃料切れで墜落。唯一の生存者となった主人公の少年は、円盤箱舟号の中にいたチャー博士と出会う。そして博士から、ムー大陸の大悲劇が地球規模で起こり、人類が死滅したことを知らされる。

箱舟号での生活で、少年は博士から、ムー大陸の大悲劇や博士の研究成果について教えられていく。博士によれば、人類の起源はムー大陸にあり、大陸は物理的にはガスチェンバー現象による地殻の大変動で滅んだというのだ。
  
ムー大陸の人間は大自然の法則、生命を正しく働かせようとする力、間違った生命を消す力を元来持っていたが、人間が増えるにしたがい、その力を失ったことが、根本的な要因だとも語る。そして、少年と博士は生命感応増幅装置で、精神のみ過去の世界へ飛び、ムー大陸の崩壊を精神の眼で目撃するのだった。
  
衰弱した博士が亡くなり、ひとりぼっちになった少年の前に、博士が人工的に成長させた女性イヴが現れる。少年は自分がアダムとなったことを悟る。そして二人は新たなる大地で、新たなる生命の出発点となるのだった。
  
ムー大陸の崩壊を科学的資料から検証し、人類の精神性まで言及したSF作品。精神論に関しては、作者の思想、時流もあるかとは思うが、ムー大陸への憧憬、人類愛には作者の懐深さを感じてしまう。桑田二郎というのは、私にとって、ムー大陸なみに巨大かつミステリアスな先駆者だったのである。
  

レトロな惑星探査艇00X号

桑田キャラ。このフォルムには時代を感じます

帰還した地球には、昔の大陸は存在しなかった

そして、謎の陸地を発見 (C)桑田二郎