人気社会派ブロガー・ちきりんによる、物事の見方を変える300の言葉
公開日:2014/12/16
言いにくいことはネットでは言える。そんな世の定理が大学のサークルの雰囲気をギスギスさせたり、SNSをチェックしてない故に大地雷発言をぶっ放すアナログ野郎が登場したりと、実にほのぼのとした日常を満喫できるようになって久しいが、なんにせよ本当に思っていることを言える場というものはありがたいし、そこから思わぬ広がり方をしてひとつの盛り上がりを見せることもある。
『多眼思考』は人気社会派ブロガーの“ちきりん”が彼女のツイッターでの呟きからセレクトした言葉が収録されている。
章は「生きること」「働くこと」「社会」「少子化と高齢化と男と女」「ゆるく考えよう」「ビジネス」「ぐろーばりぜーしょん」「自立&未来へ」に分かれており、どこを開いても物事をズバッと斬るような言葉が並んでいる。
「日本って、本当に石油が出なくてよかったよね。もし産油国だったら、戦後の独立&復興はありえないよ。5分割位にされてたに違いない」という社会派な発言から、「世の中には“難しいことには価値がある”と思い込んでる妙な人がいますが、違うでしょ。“簡単で楽しい事”が一番いいに決まってるじゃん」という“生きる術”まで幅広い言葉が綴られている。ちきりんは社会での自身の経験を活かし、周りに流され自分の生き方を持っていない者達に喝を入れる。
ツイッター発、物事の見方を変える300の言葉。ツイッターは文字制限があり、その人の生活まで書かれているからこそ考えの体系が見えてくる、というちきりん。ネット発信の可能性を感じられる1冊なのだ。
自分のやりたいことを理解しておくのが大事、というちきりん
ズバッと発言するところが支持されている理由
仕事に対するアドバイスも満載
彼女の経験から導き出される多様な答え