恋もしたいし納豆だって食べたいにゃー。『ぼのぼの』作者による人になりたい猫の話

2011/7/20

ひとねこペネ

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 竹書房
ジャンル:コミック 購入元:電子貸本Renta!
著者名:いがらしみきお 価格:105円

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ほのぼのシュールな不条理ギャグ『ぼのぼの』で、4コママンガの新境地を開いたいがらしみきお。キャリア30年超のベテランが、初めて描いたという「猫マンガ」が『ひとねこペネ』です。

 
主人公は人間になりたがっている猫、ペネ。

アパートでひとり暮らしをしているペネは、料理も洗濯も自分でするし、そもそも二本足でてくてく歩ける。「ごはん~」「おいし~」「洗濯~」と(ワンセンテンスながらも)言葉だって話せちゃいます。

もはやすっかり一ジャンルとして確立された感がある猫マンガですが、大きく分けると2種類あります。それは「うちの猫について描いたもの」と、「猫を擬人化したもの」。

 
メジャー作品を例に挙げると前者は『グーグーだって猫である』、後者は『チーズスイートホーム』なんかが代表格でしょう。

 
で、この『ひとねこペネ』は後者のカテゴリー。つまりは猫を擬人化した日常ファンタジーです。「人間みたいに花粉症になりたいなー」「パソコンを使いたいなー」とかいうペネの願望を軸に、毎回のんきなショートストーリーが展開されていきます。

 
映画化もされた作者の代表作『ぼのぼの』とちょっと空気観は似ていますが、あそこまでシュールでもない感じ。画面に登場するのはだいたい決まったメンバー。主人公のペネ(ボケ担当)、友達のインコの長澤くん(ツッコミ担当)、ゴミ捨て場に捨てられていた赤ちゃん人形ぴょーちゃんの3人(というか2匹と1体)のほのぼの~とした日常が描かれます。

 
ちなみに、ペネのモデルは作者の愛猫のロシアンブルーで、本編の後には「いがらしさん家の実録ペネ漫画」も2編収録。

 
ワタシにとって、ネコはネコであって決して「ネコちゃん」ではない。(あとがきより)

 
とキッパリ言い切る作者らしく、ほどよくドライな距離感が心地よい猫マンガです。

キャットチャーハンを作るペネ。おいしい…のか?

ペネのアパートにはときどき、友達の猫も遊びに来る

「いがらしさん家の実録ペネ漫画」。飼い主とペネとの温度差が笑えます