脳の能力は無限大!? 茂木健一郎さんがあなたの脳に働きかける

更新日:2011/9/5

脳の王国

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 小学館
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:茂木健一郎 価格:1,209円

※最新の価格はストアでご確認ください。

脳に「手遅れ」はない
  
アウェーが脳を鍛える
  
惑うほどに脳は若くなる
  
こんな文句を見たら、ついつい中身を読んでみたくなりませんか?
  
これらは、脳科学者・茂木健一郎さんの著書「脳の王国」の目次に並ぶタイトルなんです。

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「日本人の脳を元気にしたい!」という茂木さんの思いが込められた本書は、「週間ポスト」の人気連載「脳のトリセツ」全70話を、テーマ別に7つの章にまとめたもの。脳にまつわるさまざまな話題が繰り広げられます。
  
第1章では、脳の潜在能力を最大限に引き出すための方法が語られます。脳はどこまでも成長し続けるといった概念的なことから、瞬間集中法、ストップウォッチを使え、ツイッターで前頭葉を鍛える等、実用的なものまで、内容は多岐にわたります。脳はよほどのことがない限り、100パーセントの力は発揮しないようにできていて、自分の限界よりも低いところで「リミッター」かかっているというのですから、我々の脳にもまだまだ期待が持てるというわけです。
  
第2章「“天才”“人生の達人”に学ぶ」では、アインシュタインから福沢諭吉、イチローまでと脳の能力を最大限に引き出すことに成功した人物が登場。第3章では、「脳と人生」にまつわる不思議、第4章以降では、日本のガラパゴス化、教育、昨今の就職事情等、さまざまなテーマが取り上げられています。
  
著者は、元気のない日本の現状を憂い、グローバル化する世界の中で、いまだ組織に束縛され続ける日本人の生き方に疑問を投げかけます。組織の論理に合わせて生きることは、しばしば、脳の潜在能力を発揮する上での邪魔となるそうです。
  
一話ごとに完結しているので、ちょっと空いた時間に気になるタイトルをクリックし、自分の脳にカツを入れるべく、読んでみるのもお勧めです。もちろん一気に読んでしまって、茂木さんの脳科学の世界にどっぷりつかってみるのも良いですね。

終章には、仏文学者・内田樹さんとの特別対談、「『天下無敵』のススメ」が収録されています

前書きで、「この本を読めば、脳が元気になるはずである。」と語る著者。あなたの脳を活性化するなんらかのヒントが得られます