誰もがありのままの自分で生きられる社会を目指して…

更新日:2011/9/6

IS(アイエス) 〜男でも女でもない性〜 (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:六花チヨ 価格:432円

※最新の価格はストアでご確認ください。

男でも女でもない性・インターセクシャル―IS。確率として2000人に1人。つまり日本だけでも60000人いながら、今なお隠され続けているISの人々を丁寧に描いた感動作。

 
人が人を想う心を大切にしたいと願う、ルナルーチェのヒロとちまみでお送りいたします。

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【ヒロ】短編から始まった六花チヨさんの名作です…ぅぅ。この作品から長編・春の物語をご紹介いたします…ううう。巻数で言うと2巻からにあたります…って、私たち、既に涙でぐしょぐしょです…。

 
【ちまみ】だ、だって…この作品、涙なしでは読めないよ…! ティッシュティッシュ。

 
【ヒロ】だって、無意識のうちに目を背けていることを、真正面から突きつけられている感じがするんです。私、この作品で初めてISのことを知りました。

 
【ちまみ】うんうん。性別って当たり前のものだと思っていたけど、そうじゃないんだね。ヒトって、そんな簡単にパキッと2つに分けられるものじゃない。それなのに、世の中の仕組みはヒトを男と女の2つに分けているわけで…。だから、ISとして春を育てるんだと決めても、苦労は多いよ。この世の中じゃ。ほんとにまったくもうっ。

 
【ヒロ】それでも、春の両親はその思いを貫いていくんですよね。春が生まれて、春と出会って、それまで考えないことを考えたり、気づかずにいたことを気づけたことで。それから、いろんな人に変化が与えて、春という人間を通して幸せの輪が広がっていくんです。うう。

 
【ちまみ】その静かな、でも、とっても温かい確かな広がりが、すっごく心に響くよね。

 
【ヒロ】はじめはお母さんの視点で描かれていた春の物語ですが、やがて春の成長とともに春視点に変わります。春の心に読者が寄り添うと同時に、春が読み手の心に寄り添ってくれる。そんな感覚を覚える物語なんです。

 
【ちまみ】ありのままの自分でいられる人は、こんなにも優しいのかって教えてくれる。それに、心も広いし、とっても温かいし。そしてそして、すっごく強いの。んんん、ああ、この感動語り尽くせないっ!

 
【ヒロ】ちょっと痛いほど胸に迫る、ISの人々の物語。

 
【ちまみ】もし、みんなと同じでなくなることに不安を感じたときは、この作品を覗いてみてほしいな。1人1人違っていていいこと、ありのままのあなたでいいことを、心で感じとれるはず。

 
【ヒロ】普段は少女マンガや恋愛モノに馴染みのない方にも、ぜひお手に取っていただきたい作品です。

2巻。春のあゆみ

まだ、生まれてくる子どもに何も不安もなかった頃…

まだ、生まれてくる子どもに何も不安もなかった頃…

この物語の確信と言ってもいい、衝撃の言葉 (C)六花チヨ/講談社