運:努力:才能=7:2:1!遅咲きの”やなせたかし”が描いた大人向けマンガ

アンパンマン

2015/2/27

やなせたかし みんなの夢まもるため

ハード : 発売元 : NHK出版
ジャンル: 購入元:KindleStore
著者名:やなせ たかし 価格:※ストアでご確認ください

※最新の価格はストアでご確認ください。

 「諦めなければチャンスは必ずやってくる」というような言葉は様々な人物によって腐るほど使われてきましたが、やなせたかしさんが言うと同じ言葉でも全然重みが違ってきます。なぜなら、やなせさんはアンパンマンという自身初となるヒット作品を生んでテレビアニメをスタートさせた時には既に69歳。年金を受け取る年齢に達していたという、超の付く遅咲きの作家だったからです。

 その時私はまだ3歳、言ってみれば私はどんぴしゃのアンパンマン世代になるわけなのですが、やなせさんの年齢のこともそうですし、主題歌である「アンパンマンのマーチ」や「アンパンマン」という作品そのものが実は非常に深いテーマを持ったものだったことを知ったのは本当につい数年前のことでした。

 それ以来アンパンマン、というよりもやなせたかしという人物のことが気になって読んだのが『やなせたかし みんなの夢まもるため』。読めば「本当に私は何も知らずにアニメを観ていたんだな」とつい反省したくなりました。

 やなせさんの90年以上にも及ぶ半生・やなせさんがアンパンマンで成功するまでにやっていた仕事・アンパンマンという作品が生まれたいきさつ等、そのどれもが「そうだったのか!」と驚くような内容ばかり。何よりも「ヒット作がない」という苦しみを70歳近くになるまでずっと持ち続けていたのだなと思うと、とても感慨深いものがあるのです。

 この方にしてみれば成功するためには運が70%・努力が20%・残りが才能なのだそう。非常にリアルな数字ではないか思うのですが皆さんはいかがでしょうか。

 アンパンマンしか知らないようでは、パンでいえばまだやなせさんの薄皮部分しか知らないも同然です。ぜひ本書を読んでやなせたかしという人間の決して甘くない「あんこ」の部分を味わってみてください。

□ストーリー 4
□設定 4
□文章 5
□心動かされ度 5
□「ハヒフヘホー!」言いたくなり度 5


絵本時代のアンパンマンは最初は周りに批判されてばかりだったという。時代の先を行き過ぎていたからでしょうか?

アンパンマンのテレビアニメはNHKが放送するかもしれなかった。もし実現していたらどうなっていたでしょうね

元々やなせさんは大人向けの漫画を描いていたそうです。今のアンパンマンとは作風がかけ離れていますね