単なる政治本ではありません。次世代のリーダーや、キャリアに悩んでいる人にオススメの1冊

覚えていますか？
　　
事業仕分で注目を集めた蓮舫さんの発言。「一番じゃなきゃダメですか？」
　　
次世代スーパーコンピューター（スパコン）の開発に関する事業仕分けでの一幕です。ニュースでこの映像を見たときに私は蓮舫さんの発言には共感できなかったことを覚えています。
　　
ですが、私は昨年5月頃からtwitterを始め、初期の段階でフォローし始めた人物に蓮舫さんがいます。その時には事業仕分けのニュースもすでに沈静化していましたが、蓮舫さんのtwitterは今でも楽しみの1つ。

いたって普通のつぶやきで、「双子のお弁当完了！」とか「今日から予算の…」などです。民主党の顔になっている強い女のイメージの蓮舫さんに興味がありました。どんな人物なのかもっと知りたい！　
　　
本書は事業仕分けの裏側や真相、蓮舫さんの生い立ちから政治理念までぎっしり詰まった内容。「1番じゃなきゃダメですか？」の真相はテレビで流れただけのニュースでは分からないことがありました。中継された事業仕分けの前に担当の文部科学省から「スパコンで世界一位を奪取することは困難だ」という調査が上がっていたということ。しかも、その調査を上げた本人たちが、仕分け冒頭から「世界一を目指す」と頑なに主張したこと。それ以前に2回の協議で納得いく回答が得られず、3回目の協議だったことなど。政治に詳しいタイプではありません。しかし、事業仕分けでいろんな問題が取り上げられ、興味を持ちました。それも蓮舫さん目的の1つだったことを知り、蓮舫さんに共感、感心しました。
　　
また、事業仕分けのネット生中継が実現するまでの経緯、twitterでのやり取り、キャンペーンガールから人気タレント、中国留学、双子の出産、キャスターとして阪神淡路大震災の取材経験、政治理念など蓮舫さんの全てが詰まっている1冊です。その中からは目標を実現させる強い信念、自分の意見を言い、他人の意見に耳を傾け、方向性を統一させる高度なコミュニケーション能力、双子の母として育児の話、夫婦のこと、女性のキャリアなど参考になる部分が多く読み取れる内容です。

ページを閉じても、立ち上げるとこの画面になるので、途中からスムーズに入れます。もちろん、初めからもOKです

購入前に読める「はじめに」のページで、事業仕分けの裏がちょっとだけ覗けます。しかし、本書の内容はもっとスゴイですよ