四季を彩る美しい言葉のかずかず。ハンディサイズの歳時記で、身近な自然を再発見しよう!

更新日:2011/12/7

角川 合本俳句歳時記 第四版

ハード : iPhone 発売元 : ロゴヴィスタ株式会社
ジャンル: 購入元:AppStore
著者名: 価格:2,500円

※最新の価格はストアでご確認ください。

東京はお花見シーズンも過ぎ、ぽかぽかと暖かい毎日がつづいています。まだ梅雨時にも間があるし、花粉も少なくなってきたし、なんとなく気分のはなやぐ季節ですね。
  
こんな季節感をうまく表現する言葉はないものか?
  
そんな時に役に立つのが歳時記です。アップストアで『合本俳句歳時記 第四版』が販売されているのを知り、ダウンロードしてみました。

〈春〉のカテゴリーから〈時候〉の項目を開いてみると、「日永」という言葉が見つかります。「春分を過ぎると夜よりも昼の時間が長くなり始める。日中ゆとりもでき、気持ちものびやかになる」と解説文にはあり、「犬の仔を見せあつてゐる日永かな」(石田郷子)などの作例が掲載されています。
  
なるほど、なるほど。
  
さらに見てゆくと「春深し」という語もありました。
  
「桜も散って、風物の様子にどことなく春も盛りを過ぎたと感じられるころをいう」とあって、「夜をふかす灯の下さらに春ふかし」(木津柳芽)「春更けて諸鳥啼くや雲の上」(前田普羅)といった句が並んでいます。
  
「永日」はまさに今の気分にぴったり、「春深し」はもうちょっと夏が近づいてきた頃の感覚でしょうか。
  
ほかにも〈天文〉〈地理〉〈生活〉〈行事〉などの項目があり、それぞれに季節を彩る言葉が多数掲載されていますし、総索引や行事一覧などの機能からも探すことができます。
  
2400円という価格はやや高めに感じられるかもしれませんが、利便性と機能性、情報量の多さからいってこれは実にお買い得。正直、ここまで見やすく使いやすい商品だとは、予想もしていませんでした。
  
俳句をたしなむ方はもちろん(五七五音を入力できる「作句機能」がちゃんと付いています!)、手紙やメールを書く機会が多い方、日本語の魅力にあらためて触れてみたいという方に、広くお薦めしたい一冊。これをポケットに入れて出かければ、身近な自然がきっと違った顔を見せてくれるはずです。

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トップページです。春夏秋冬のほか、行事や索引からもお気に入りの言葉を探せます

こちらが解説本文の画面。類義語もちゃんと載っています

文字サイズやフォント、背景色も選べるので、気分に合わせてカスタマイズしよう

これが作句機能。「今日の一句」を五七五で入力できるという、俳句ノートです

作った俳句を短冊にして、好きな背景で表示させることができます。これは楽しい