小学校の先生から作家生活へ。異色の経歴ながらも「普通のオンナ」? の瞳先生の物語
更新日:2011/9/12
【割引版】女には向かない職業
ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android | 発売元 : 東京創元社 |
ジャンル:コミック | 購入元:eBookJapan |
著者名:いしいひさいち | 価格:324円 |
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「となりの山田君」や「ののちゃん」で国民的支持を受けているいしいひさいち氏の作品。
第一部は「27の瞳」。
藤原瞳先生が小学校に新任するところから始まります。この瞳先生、適齢期の実物大のオンナそのまま、全開してます。先生なのに居眠りはするわ、二日酔いで学校に来るわ…。市民センターの小説講座に通って、夜中に学校に忍び込んでコピーをとって応募した小説コンクールに見事入賞。
推理小説家としてデビューしてからの「瞳先生」が第2部「女には向かない職業」。
典型的な作家生活、アシスタントがいて、ひっきりなしに連絡してくる編集者がいて、原稿が出来上がるまで居座って待つ編集者と締め切りとの戦い…。そんなある意味単調な瞳先生の生活がウィットに富んで描かれています。
「作家先生」になっても、現実逃避癖や、お酒もやまず。あまりにマイペースな先生。それでも時々、きりっとした顔だったり、笑った顔のほくろが色っぽかったり。愛すべきキャラクターです。子供、大人、子供みたいな大人、大人顔負けの子供…頑固ジジイや娘の婚期を気にかける母。
なんでもない普通のキャラクターが勢ぞろいして、ほのぼのと、くすくすと気持ちのよい時間が過ごせる一冊です。
学校にいるときは「先生」らしい顔をしてるのですが、これがすぐ崩れる
そういえば、学校の先生にプライベートがあるなんて、小学校のころは知らなかったような気が…
作家になっても、まるきり普通のオンナなのが、かわいい
世の中の女性って、何かあるたび、こう思ってますよね… (C)いしいひさいち/東京創元社