これからの難局を迎える日本経済で、問題解決をするためにまず知っておきたいこと
更新日:2011/10/21
イシューとは「2つ以上の集団で決着のついていない問題」「根本にかかわる、もしくは白黒がはっきりしていない問題」の両方と著者は定義しています。横軸にイシュー度(課題の質)、縦軸に解の質をとって、その両方が高いと「バリューのある仕事」になります。
しかし、踏み込んではならない「犬の道」と呼ばれる、一心不乱に大量に仕事をすることにより右上にいこうとする、なかなかバリューの高い仕事地点に到達しないルートがあると指摘しています。これはイシュー度の低さからくるものです。
震災後の復興計画はもしかするとこの「犬の道」を歩む可能性があるのではないでしょうか。復興計画はまさしくこのイシューの設定からはじめた方がよさそうです。
自分でビジネスを行っていても、たしかに筋のわるい課題、問題があり、その解決に踏み込むと、どれだけ努力しても疲弊するだけで、多くの時間をつかって結局解決しません。あるいはその無駄な仕事をやっているというポーズが仕事と勘違いしているひとも散見されます。
努力しても解決しない問題を抱えている方にお勧めの一冊です。
知的生産が高いひとでも、作業するスピードが10倍早いわけではない。説得力があります
マッキンゼーにいた経験を生かして、問題解決の本質を見極めます
一度は脳科学者を目指した異色の経歴の筆者が論じる思考法はおもしろい!